構成について: フレーム内で視線を集める方法

構成について: フレーム内で視線を集める方法

Art Breakdown

はじめに

今回、この記事では多くの理論を取り上げますが、「楽しい」というキーワードを重要視していますので、最終的には見て楽しい画像になるよう一緒に理解を深めていきましょう。
また、この記事はビジュアル ストーリーテリングの記事で述べた構成について詳細に説明しています。

見ていて楽しい画像とは?

Webには、簡単に閲覧できる多くのアート作品があります。 アーティストであれば、作品を作る前にまず、Artstation、Behance、CGSociety、または有名なアーティストのサイトを見て、彼らの素晴らしい作品からインスピレーションを得るのが良いでしょう。 私の場合、Artstationの建築ビジュアライゼーションのサブジェクトで、膨大な時間をスクロールに費やして参考を探したこと何度もあります。 ここから先は主観も踏まえていて、ガイドありきのルールを紹介するということにご留意ください。

見ていて楽しい画像とは?


アート作品を検索してインスピレーションを得る過程で、思いがけず他のものより目を引く作品を見つけることがあります。豪華な作品で、モデリング、テクスチャリング、ライティング、およびレンダリングのすべての技術的側面で完璧な作品でも、重要な要素が欠けているために、見る側は作品上で目を単に泳がせるだけで終わってしまいます。具体的に興味を引くポイントというのは定義が難しく、視聴者の視線はただランダムに動き、そして別の作品に移っていきます。

ではどんな要素がかけているのでしょうか。実は欠けている要素とうものはなく、問題は数字です。これを説明するには、まず紀元前 5 世紀にさかのぼる必要があります。当時、ギリシャの数学者は、正五角形と五角形の幾何学において、現在私たちが黄金比と呼んでいる比率がいかに重要であるかを認識していました。 しかし、最初の定義が現れたのは紀元前 300 年のことです。

「直線は、線全体がより大きな部分にあるように、より小さな部分に大きな部分がある場合、極端で平均的な比率でカットされています。」

直線は、線全体がより大きな部分にある

これ以降、黄金比は多くの芸術家、作家、建築家などによって研究、分析、解釈され、頻繁に利用されてきました。そして1509 年にLuca Pacioliが Divina Proportione と呼ばれる本を出版し、芸術において心地よく調和のとれた概念を無理数と結びつけました。


無理数との結びつけ


真実の主観

では、作品のバランス、テンション、焦点などの要素がうまく構成されているかどうかを説明できるでしょうか? 答えは、できます。ただし、調和のとれた画像のルールに基づく必要があります。 絶対的な美しさを理解するための絶対的なルールはありませんが、うまく構成されたアート作品を見ると心地が良いと感じます。それは音楽のように、素敵なビートや、共鳴する和音のハーモニーから心地よさを感じることと同じです。私たちは長い間、数学と調和と心地よさを結び付けて考えてきました。それに関しては人類学の記事で説明しています。 今回は、基本的な構成の比率のガイドと、その使用方法、そしてそれを活用して作品を改善する方法を説明します。

ソフトウェア内の構成ガイド

Fibonacci sequence


では構成について大まかに歴史を解説したところで、使用したい2D/3D ソフトウェアでそれを活用していくにはどうすればいいでしょうか。

私の場合、Blender を使用しているのですが、このソフトウェアでは、カメラを追加し、カメラ アイコンでビューポート表示オプションを検索できます。これにはたくさんの構成ガイドが用意されているので、比率についてテストしてみたい場合は、他のソフトよりお勧めです。

黄金比は、フィボナッチ数列と同じように、長方形と正方形で表されます。 フィボナッチ数列と黄金比の合致は、1564 年にドイツの数学者によって注目されました。

黄金比と中央対角線

黄金比と中央対角線


上の作品では、黄金比が収束するちょうどその場所に注視点が意図的に配置されていることがわかります。

コンポジションをいじるためにできることはたくさんあります。 では、フレーム構成に影響を与える 3 つの要素について説明します。

構図ガイドをオーバーレイとして選択して、カメラの視点からカメラを動かし、気に入ったフレーミングを見つけます。 もう 1 つのオプションは、カメラを 1 点に固定し、フレーム内で必要な量の張力またはバランスが得られるまで形状をいじることです。 またそれに加え、光という第三の要素もあります。

光は、注目してほしい場所に視線を集めることができる重要な要素であり、小さな粒子を一定の領域に出現させたり、生命、動き、重力、および快適さなどを追加することができます。

印象的な光のバランス


上のアートワークでは、いかにこの構図が車に視線を集めるように構築されているかがわかります。 上で述べたように、光は構図のバランスを取るための強力なツールになります。 この場合、光は車に対抗して見る側の注意をひきつけ、中央の対角線に目を向けさせています。

強力な注目の視点


もちろん、たくさんのピースに沿って線を引き、ガイドを基に構図を開拓することはできますが、見る側に喜びを与えることができるある強い一点だけは特別です。

三分割法

三分割法が最初に書籍に登場したのは 18 世紀でした。 その中で、ジョン・スミスという英国の画家が、非常に分裂的で個人的な視点から、絵画における闇と光のバランスについて論じました。

ジョン・スミスの主観的な視点では、絵画や芸術作品では、2 つの個別で等しい光を使用することは避けるべきであると述べています。 つまり常に一方がどちらかに従属している必要があるということです。

光と闇のバランスをとることが不適当だと考えた帝国主義文明について知れば、このような考え方を理解することができます。

しかし、ルールの特異性はさておき、最初のコンセプトは、絵画の暗い部分または明るい部分がキャンバス全体の 3 分の 2 を占めるようにすることで、心地よいイメージを実現しようとするものでした。

ジョン・スミスはまた、絵の中のさまざまな線が色の同質性を壊した場合に、このルールを使用できると考えました。例えば、丘がキャンバスの 3 分の 1 しか占めていないのに対し、空が上部 3 分の 2 を占めているような風景です。

次にジョンの考えに沿って、空と地面のバランスをどのようにとるべきかの考察を説明します。

三分割法


このいわゆるルールとは実際には単にガイドなので、これにあまりこだわらなくても大丈夫です。これらは絶対的な法律ではなく、変えたり破ったりしても大丈夫なガイドだと思ってください。

三分割法を使用して、被写体を一つのピースの中に配置できます。 これらの 4 本の線の交点が 4 つの注目点を作り、視聴者の目に焼き付けたいものを置きます。

4 本の線の交点が 4 つの注目点を作る


上の画像では、注意点を使用して椅子とテーブルに焦点を合わせました。そして左上の、本棚がないことに焦点を当て、緊張感を持たせるよう意識しました。

このアートワークでは対角線を使用して、光をほぼ同じ割合で闇と対抗させるようにし、シーンにドラマ性を追加しようとしましたが。私の作品からわかるように、私は帝国主義の考え方はもっていないです。

ゴールデントライアングル

これは、3D/2D ソフトウェアのカメラ ビューポート ディスプレイ内にあるすべてのガイドの中であまり知られていない構成ガイドです。

私の意見では、適切に使用できれば、キャンバスに多くのテンションとドラマ性を持たせることができます。

他のアーティストのアート作品でこの構成を見つけるのは難しいですが、見つけたらすぐにわかるでしょう。 これは通常、ワイドカメラ レンズまたは複雑なフレーミングを使用することによって実現されます。

最終的に 4 つの三角形ができ、そのうちの 1 つを作品のメインで埋める必要があります。 これには、三角形が生成する対角線があるので、フレームのある点から反対側の点への完全な対角線でキャンバスに沿ってスムーズに移動するように被写体を配置する必要があります。


ゴールデントライアングル

ご覧のように、下の三角形全体を注意を引く対象で埋めた様子と、色を先導するもの全体が大きな対角線に沿っている様子がわかります。

結論

色や構成だけでなく人生のあらゆる面で、ガイドやルールを守ることを大事にしている人や、逆にルールに徹底的に抗う人もいます。 このようなガイドに基づいて調和とプロポーションを考え、独自の設計哲学を構築した有名な建築家もいます。 おそらく議論される理由は、数学は宇宙の設計図であると考える人と、数学は私たちが文明を向上させるうえで人間が発明したものの一つにすぎないと考える人がいるからかもしれません。


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