今回は、3ds Maxレンダリング、V-Ray、そして私たちのレンダーファームという組み合わせで、建築ビジュアライゼーション(別名Arch-Viz)のプロジェクトを作成したEricReidのインタビューをご紹介します。
心理学という言葉を聞いて何が思い浮かびますか?
おそらく、ジークムント・フロイト(心理学の祖父)、MBTIの性格診断(自分がどのタイプかご存知ですか?)、または2016年にジェームズ・マカヴォイが演じた映画スプリット(素晴らしい作品なのでおススメです!)を思い浮かべるかもしれません。
しかし人間の精神の研究が、コンピュータグラフィックスや3Dモデリングと何の関係があるのでしょうか。
建築ビジュアライゼーションスタジオのESR-dcの創設者であるEric Reidによると、実はそれらには多くの関連性があるといいます。
彼らにはユニークな「オフィス」セットアップがあるのですが、それらについてはまた後程ご紹介しましょう。
話を戻して心理学と3Dの関係についてですが、 エリックはこう言います。
「私は建築デザインの学士号と心理学の副専攻を持っています。そのため複数の視点からシナリオを想像し、より深いレベルで人々と関わりを持つことができます。 私の情熱は感情や経験を、ストーリーを語ることで表現することにあります。 私のデザインとビジュアライゼーションのスキル、デジタルソフトウェアにより、魅力的で視覚的な物語を作成するという情熱を追求することができました。」
つまり3Dはストーリーを語るというだけでなく、技術的なスキルが大きく関係してきます。 心理学のバックグラウンドがストーリーを語るにあたって必要なら、ピクサーのライターたちは心理学の博士号を取得している必要がありますね…
でもストーリーテリングはArch-Vizと何の関係があるのでしょうか。
建造物のインテリアや見た目のことを思い浮かべますよね?ではストーリーはどこにあるのでしょうか。
エリックの経験がそれについて語ってくれました。
「自分の会社を立ち上げることで、私は色んな場所に出かけることができ、建築的および心理的な面から色々と経験をすることができました。 これらの忘れがたい経験から色々と学ぶことで、デジタルビジュアライゼーションを通じて自分のストーリーを実現するスキルを身に付けることができました。 デザインと旅行に対する私の情熱は、終わりのないインスピレーションの源です。 私の生涯の目標は、尊敬される博識な建築家になるために、建築におけるキャリアを向上、促進させ、人生経験をしていくことです。」
ここまで聞いてみると、エリックと彼のチームがどのような作品を制作しているのか知りたくなってきましたよね。
では実際に彼らの作品を見ていきましょう。
すごいですよね! もしこれらの作品を見て、あなたが建築ビジュアライゼーションに興味を持ったなら、エリックのアドバイスが参考になるかもしれません。
下記にちょっとしたQ&Aを設けてみました。
はい、3ds Maxでレンダリング、およびアニメーション用のUnreal Engine(+ V-Ray)でレンダリングをしています。
テンプレートと大規模なアセットライブラリにアクセスして最大限に活用できるようにするために、3dsMax用のV-Rayのみを使用しています。
私は正確にはArch-Viz業界には5年間しかいませんでしたが、関心と信頼性は高まっているように見えます。 当然のことながら、ビジュアライゼーションはインテリアの設計のみならず、プレゼンテーション、コンペティション、または提案を行ったりする際に不可欠です。 そのため、V-Rayは信頼できるツールであり、使用する価値があります。
これについてはあまり考えていませんでしたが、レンダーチャネルのカスタマイズオプションを増やしたいと思います。 特定のオブジェクトを除外するか含めるか、目的のチャネルにのみ使用されます。 Photoshop /ポストプロダクションでレイヤードペインティングのようにレンダリングを作成することほうが好きなので、レンダリングチャネルは不可欠です。
よりダイナミックで魅力的なストーリーを伝えることができるので、私は常にアニメーションを好んできました。オープンなビデオゲームスタイルの環境で、デザインとビジュアライゼーションの様々なプロセスが使用されています。 現在のところ、アニメーションは一般的に高価であり、フレームごとに3dsでレンダリングされます。 そのためアニメーションはUnrealEngineを組み込むことを余儀なくされています。 時間を短縮しコストを大幅に削減できるため、より多くのプロジェクトで有利に立つことができるのです。それでも私たちは、 レンダリングに3ds Max + V-Rayを推奨します。
GarageFarm.NETのようなクラウドレンダーファームは、Ericと彼のチームのようなarch-vizアーティストにとってどのような役割を果たしているのでしょう。 エリックは、クラウドレンダーファームはプロセスの上でとても重要だと言います。
お分かりいただけるように、ESR-dcは従来の3Dグラフィックススタジオではありません。 彼らは決まったオフィスに出勤して、自分のPCでデザインしているわけではありません。 彼らはデジタルノマドとして自由に旅行したり、好きな場所で作業しているため、3Dでキャプチャしようとしている実際の環境に赴いて、制作に没頭することができます。 それは大きな利点ですが、レンダリングとなると少し問題です。それについてエリックはこう述べています。
「夕暮れ時のオフィスタワーをモデル化するとして、実際に夕暮れを観察しながら作業中することができます。 この柔軟性は利点ですが、ノートパソコンやその他のモバイルワークステーションを使用して高品質の作品を作るのは難しい場合があります。 そこで、GarageFarmを使用して高品質の結果を効率的に提供できるよう、ワークフローを構築します。コンピューター/ノートパソコンを使用してシーンをセットアップし、ローカルでレンダリングをテストしますが、クライアントに提供してもらうすべてのビジュアル、プロセス、および最終出力にはGarageFarmを使用します。 比較するまでもないですが、自分たちでレンダーファームを作成するより、GarageFarmにすべてのプロジェクトを任せたほうが効率がいいのです。」
そして、エリックがGarageFarm.NETを使用し続けるもう一つの理由はサポートです。レンダリング中には多くの問題が発生する可能性があり、これらに迅速に対処しないと、遅延の原因となる可能性があります。 エリックは彼の経験を下記で語ってくれました。
「私がGarageFarmを利用した理由の1つは、迅速で有能なサポートがあるからです。 シーンやプロジェクトは完璧に進行することはないため、ローカルでレンダリングするときにはわからない問題が隠れている可能性があります。 私が試した他のほとんどのレンダーファームでは、応答が遅い、対応の態度が悪い、または問題が何であるかを実際に教えてくれなかったなど、サポートに何らかの問題がありました。 GarageFarm.NETのアップロードとダウンロードのプロセスは、はるかにスムーズで、エラーも発生しにくいです。 完成したレンダリングは期待通りでした。
私たちはGarageFarm.NETを何年も使用しており、問題は発生していません。 ほぼすべてのファームをテストしており、GarageFarmのアップロードとダウンロードのプロセスはシンプルで使いやすいです。おかげで、スケジュールどおり、またはスケジュールより早く高品質のビジュアルをクライアントに提供できます。」
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