今回の記事では、Sam Mason(サム・メイソン)がレンダーファームを使用して完成させた素晴らしい作品たちをご紹介したいと思います。
アニメーションによって魔法のようにストーリーやアイデアが共有されることにいつも驚かされます。 静止画に命が吹き込まれ、クリエイターの想像の中にしか存在しない場所に訪れることができるのは本当に素晴らしいです。
しかし実際には静止画像をすばやく連続再生して、リアル感を出すプロセスはそれほど単純ではありません。 制作には膨大な時間を要し、レンダリングにはさらに多くの時間を費やす必要があります。
3Dレンダリングに関しては、数百ドル、場合によっては数千ドルも費やす必要があるかもしれません。 高品質の出力を提供できるレンダリングソリューションは、結局のところ安価ではないのです。
ではまずは最初に、サムを紹介しましょう。
サム・メイソンは、主にアニメーションを手がけるアーティスト兼映画作家です。 彼は過去10年間ニューヨークを拠点としており、現在はフリーランサーと提携して小さなスタジオを所有しています。
サムは世界を作り上げることに夢中で、テリーギリアムやユーリノルシュタイン、ジムヘンソンなど、夢幻的でユニークな世界を創造することで知られる作家からインスピレーションを得ています。 デジタルの映画製作により、目に見えないファンタジーな世界を作り上げ、ミュージックビデオ、テレビコマーシャル、短編映画などたくさんの作品に携わってきました。
制作技術に関しては、彼独自のローファイ/ハイファイのハイブリッドを反映するCGスタイルを適用し、新しいテクノロジーを使用してテクスチャのリアルさを映画で表現しています。 通常は実際のオブジェクトを観察することから始め、そこから作業できる範囲を決定します。
「2000年代の初めから独学で3Dを学び始め、常にとても複雑で細かなディティールのものを作るよう努力してきました。 今まで監督を務めたクライアントには、Apple、Toyota、Facebook、Spotify、New York Times、Honda、Cokeなどがあります。また、Sofi Tukker、Bomba Estéreo、Future Islandsなどのミュージックビデオも制作しました。 レコードのカバーを作ったり、バンドの仕事もしています。 ラテングラミー賞、ADC Young Guns、D&AD賞を受賞しました。」
サム・メイソンは大手ブランドと仕事をしているので、彼の作品をどこかで見たことがあるかもしれません。
彼がこの道でどれほど優れているかは、彼の知名度が証明しています。
Little Things by Sam Mason & Mario Hugo
ローカルでレンダリングすることは、ますます意味がなくなります。 プロジェクトにおいて、私は多くの役割を担い、時には監督だけの場合もあれば、リモートアーティストを抱えるスタジオそのものになる場合もあります。
ローカルで使用できる小さなレンダーファームを購入することも検討しましたが、クラウドレンダリングがうまく機能するならそれにかかるコストを考えるまでもありません。 素早く進める必要があるプロジェクトにおいて、レンダリングのスケールアップが必要なときに、GarageFarmを見つけました。 私はその2020年初旬以来ずっと使用しています。
私はGarageFarmをとても気に入っています。 二つの大きなプロジェクトに取り組んだ時、ガレージファームでなければ成しえなかったでしょう。
ガレージファームはレンダリングにおいて、私が見つけた中で最も高速で経済的なソリューションです。さらに、サポートチームはいつでも質問に答えてくれます。
スピード、コスト、そして素晴らしいサポートです。 以前使用した他のファームではサポートの対応が遅く、コストが高く、パイプラインが複雑でした。
RenderBeamerは、今まで使用してきたレンダリングアプリの中で最も機能的で、Tyflow、Forest pack、CoronaRenderなどの最先端のプラグインやツールにも非常に適しています。
大きなプロジェクトは二つあるのですが、一つはFuture IslandsのFor SureのフルCGIのミュージックビデオで、Vimeoのstaff pickに選ばれました。
フォトリアルでありながら、芸術的で絵画的な質感を持った世界を作りたかったのです。 実際のタイプのカメラシーケンスを使用して映画のようにカットすると、一般的な実写の感じになりますが、すべてデジタルです。 このプロジェクトは費用対効果の高いレンダーファームがなければ不可能だったでしょう。 環境とセットは大規模なのにも関わらず、ガレージファームは大抵1時間以内には結果を出してくれました。
Future Islands For Sure - music video by Sam Mason
このビデオでは人間のいなくなった終末を迎えた世界で2台の無人自動車が愛を発見するというストーリーが展開されます。サムはコロナウイルスによるロックダウンから、”突然ストリートから誰もいなくなり、静寂が世界を覆った”というインスピレーションを得ました。
「私はこの曲が今の私たちの時代と経験に何かの反応を求めているように感じたんです。そして最初に直感で閃いたのが終末的で、自然が美しく支配する静かな世界でした。私はこの美しく自然の溢れた静かな世界があっという間に人間を忘れていくのを想像しました。
でもディストピア的なものではなく、もっと明るいエデンの園のような感じです。」
でも完全隔離されていたロックダウンの最中にどうやって動画を制作したんでしょうか?
サムは技術的限界に挑戦したいと思い、この世界観を全てCGで製作することにしました。
「私はCGによる制作が一人で映画を作るための未来的な方法だと思いました。
コンセプトの面からもデジタルを組み合わせて実写のように制作することは興味深いものでした。将来的にもこの方法で制作していけると思っています。」
「一番最近ではSpotifyのバレンタインのコマーシャルシリーズを15秒×3本制作しました。厳しいプロジェクトにおいてファームをテストする機会でもありました。そして最終的に、かなりコストと修正時間短縮に成功しました。」
今テレビ番組やファッション動画、その他いろんな案件の編集や短編動画などに携わっています。それら全てガレージファームでレンダリングしますよ。
今私はHaudiniを学んでいてとても便利で素晴らしいツールだと確信しています。ガレージファームは今後もずっと進化し続けると思っているので、Haudiniをピックアップしてくれることを祈ってます。
また、NFTがこの業界においてとても興味深いです。突然クライアントがいなくても、制作で直接利益を得れるようになりました。これが進化するにつれて、クラウドレンダリングは制作において重要な役割を担うことになるでしょう。
私たちは今後さらにリモートワークとクラウドレンダリングがメインになってくるでしょう。制作内容もインタラクティブなプロジェクト、ファッション、NFTへと広がると思います。
色んなところで私たちの作品を見ることができますが、一番良いのは下記になります。
Vimeo: https://vimeo.com/samjmason
Hornet: https://hellohornet.com/sam-mason.html
もちろんです!ガレージファームへの称賛をこれまで一緒に働いてきたアーティストやプロデューサーなど色んな人に自信を持って紹介しています。
サムのように3Dレンダリングの体験を最大限に活用したい方は、ガレージファームにお気軽にご連絡ださい。