ハイパーリアリズムはコンピューターグラフィックスの聖杯などと呼ばれたりもします。しかしハイパーリアリズムは極限までリアルさを追求するため、時間、予算、資源に多大な投資必要なため、最も困難で複雑な芸術の形態の1つです。 Studio Aiko は、このような課題に積極的に取り組み、魅力的な３D環境を作り出しています。 今回は、Aiko の共同創設者である Meny Hilsenrad（メニー・ヒルセンラッド）に、実際のクライアントのためのリアルな環境作りと、それをレンダリングするプロセスについてのインタビューしました。
メニーは趣味で自主アニメーションを制作していましたが、その後アーティスト仲間のヤイア・アロニーと2005年にStudio Aikoを立ち上げました。
「1992年、15歳の時に趣味でCGを始めました。DOSのAutodesk 3D Studio 2.0を遊びで使っていたのですが、当初はアニメーションの分野でプロとして働くつもりはなかったんです。21歳の時、初めてアニメーションスタジオで放送局のプロジェクトに携わる機会を得ました。そこでCGに関する多くの体験をしました。」
「2005年、アニメーションスタジオで同僚だったヤイア・アロニーと一緒に、自分たちのアニメーションスタジオをオープンすることにしました。Studio Aikoと名付け、17年以上一緒に働いてきました。そしてこれからもずっと一緒に仕事をしていきたいです。」
Studio Aikoは、建築ビジュアライゼーション、コマーシャル、プロダクトデザインなどのためのハイパーリアリスティックなCG制作を専門としています。
Studio Aikoは少人数ながら、レンダリングのニーズや納期が厳しいプロジェクトにも定期的に取り組んでいます。今回のプロジェクトも例外ではありません。
「現在、私たちはいくつかの面白いプロジェクトに取り組んでいます。そのうちの1つは、２、３ヶ月で完成する予定の社内プロジェクトです。建築アニメーションのプロジェクトで、そのショットのレンダリングが非常に複雑です。レンダリングのスピードを上げ、より早く完成させるために、ガレージファームのサービスを利用することになると思います。」
Studio Aikoは、大規模なプロジェクトのレンダリングにオンラインレンダーファームを使用して、プロジェクトのレンダリングを高速化し、パイプラインを簡略化しています。 制作チームは renderBeamerのプラグインを利用することで、レンダリングをパイプラインに統合しています。このプラグインは、プロジェクトのアップロードとフレームのダウンロードを自動的に処理するため、プロセスを簡素化することができます。メニーによると、このプラグインのおかげで、複数のプロジェクトを同時に管理する際に、レンダリングがボトルネックになるということを避けることができると語っています。実際、このプラグインによって、スタジオはより多くの作業量を効率的に処理できるようになりました。
「プラグインはシンプルなので、外部レンダリングのためのシーンのアップロードとセットアップのプロセスもシームレスで、まるで社内にレンダーファームがあるように感じられます。 プロジェクトがレンダリングし終わると、プラグインにより自動的にレンダリング出力がStudio Aikoのサーバーにダウンロードされます。」
「ローカルでレンダリングするよりも10倍以上速いスピードでレンダリングを送受信できるため、納期を守り、複数のプロジェクトを同時に効率よく処理することができるようになりました。 現在、タイトなスケジュールでも複数のプロジェクトを同時進行でき、ガレージファームのおかげで生産性と効率が上がりました。」
メニーは、ガレージファームのレンダーファーム サービスを選んだ理由についてもいくつか話してくれました。 メニーによると、ガレージファームでは、ポストプロダクションの工程で発生する作業負荷や煩雑さを最小限に抑えることができ、エラーの発生が少なく、信頼性が高いと語ってくれました。 そして万が一問題が発生した場合には、いつでもサポートが対応してくれます。
「他のレンダリングサービスを長年利用した経験から、ガレージファームが最もシンプルで操作しやすいと感じています。 プロジェクトをレンダーファームに送信するプロセスでもほとんどエラーが発生せず、まれにエラーが発生した場合でも、常に迅速なサポートが受けられ、問題をすぐに解決してくれます。」
「renderBeamerプラグインのワークフローを学ぶ上で、いくつかの課題がありました。 しかし、そのほとんどは簡単なもので、GarageFarmのオンラインチュートリアルの助けを借りて、すぐに解決できました。 自分では解決できない複雑な問題が 2 ～ 3 つあったのですが、リアルタイムチャットでサポートに相談することで、すぐに問題を解決することができました。」
スタジオが請け負う典型的なプロジェクトは、通常、6～8枚の高解像度（HD）または4Kショットと、いくつかの高解像度静止画で構成されています。これらのレンダリングは、主に建築のビジュアライゼーションプロジェクトや製品のコマーシャルで使用することを目的としています。
「過去3年間、ガレージファームのレンダーサービスを幅広く利用してきたため、レンダリングしたプロジェクト数の正確なフレーム数を示すことは難しいですが、15件程度のアニメーションプロジェクトをレンダリングに出したと思います。 シーンの複雑さとフレーム解像度によりますが、1 フレームのレンダリングにかかる平均時間は、大体約 30 ～ 90 分です。」
スタジオが好んで使っているソフトウェアは 3ds Max とCorona Render です。 3ds Maxはコンピュータグラフィックス（CG）業界で広く使われているソフトウェアで、定番のツールとなっています。一方、Corona Renderは、バイアスがかかったレンダリングツールとかかっていないレンダリングツールを兼ね備えていて、建築プロジェクトや製品のレンダリングに好まれるレンダリングエンジンの一つです。 ガレージファームは、3ds Max と Cinema 4D レンダーファームの両方をフルサポートしています。
「私たちがパイプラインで使用している主なプラグインの 1 つは、Chaos Group のCorona Renderer です。 品質、ユーザーフレンドリーなインターフェースに加え、継続的に開発されているので気に入っています。 2つ目のプラグインは、パーティクルエフェクトとシミュレーションのための包括的なソリューションを提供しているTyson IbeleのTyflowです。 頻繁にアップデートされ、継続的に開発されているのが好印象です。これらのプラグインを利用することで、外部ソフトが不要になり、スタジオのワークフローの効率と効果が向上しました。」
今回インタビューに答えてくれたメニーに感謝します。 Studio Aikoとメニー、ヤイアが成し遂げてきたものは、ツールが適切に使用された場合、どれほど驚異的な結果を出すかを証明してくれました。 ハイパーリアルなレンダリングから有名なクライアントワークに至るまで、Studio Aiko は 17 年間のビジネスで様々な成功を達成してきました。 Studio Aikoのように効率的にレンダリングしたい場合は、Coronaレンダーファームにアクセスしてみてください。50ドルの無料レンダー クレジットを獲得できるので、まずは試してみることをお勧めします。
Studio Aikoについては、ウェブサイトのstudio-aiko.comをご覧いただくか、Instagramの @studioaikovfxをご確認ください。
