Mixamo アニメーションや他のモーションキャプチャを使用してBlenderでキャラクターアニメーションを作成したことがある方は、クリップを組み合わせてシーンのシーケンスを作るノンリニア編集を考えているか、もしくはすでに計画しているのではないでしょうか。
モーションキャプチャを使用すると、いくつかの制限があります。そして注意点(特に事前に作成されたアニメーションで作業する場合)は、アニメーションに調整を加えたい場合です。 シンプルな変更は比較的簡単に調整できますが、状況によっては、モーションキャプチャのクリップ上にある特定の素材を手動でアニメーション化しなければいけない可能性があります。
この記事の前半は、Auto Rig Proをチュートリアルで紹介します。アドオンで精巧なリグをすばやく作成できるだけでなく、このリグをモーションキャプチャのデータとして使用できるようにする方法についても説明します。その後、AutoRigProがある場合とない場合で使用できる、いくつかのNLAエディターのテクニックについて説明します。
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アドオンはBlenderMarketから入手でき、今回は有料版を使用して説明していきます。 個人的な意見ですが、40ドルで短編アニメーションの様々な問題を大幅に減らしてくれるのは安いと思います。 アドオンをまだ持っていない場合は、購入してからファイルをダウンロードしてください。
アドオンの購入に特に質問などない場合は、動画から"MixamoでNLAエディターを使用して無料のツールでモーションデータを編集する方法"をチェックしてください。
では、Blenderの設定に移動してアドオンをインストールします。 このチュートリアルでは、main auto rig pro zipを選択します。
アドオンのコントロールは[プロパティ]タブにあります。 まず、リギングするメッシュを選択し、オートリグプロのスマートタブに移動して、[選択したオブジェクトを取得]をクリックします。
リグのガイド領域ごとにマーカーを配置するよう指示が表示されます。
マーカーを配置したらクリックして、メタリグを少し調整します。
では、リグにマッチさせて操作できるようにしましょう。
このように、Mixamoやbvhファイルから取得するアーマチュアよりもはるかにワイドなアーマチュアができました。
Mixamoからこのキャラクターのfbxをロードしましょう。
そしてMixamoアーマチュアをソースアーマチュアとして割り当て、アーマチュアをフリーズします。
Mixamoのfbxが小さすぎる場合は、スケールをクリア(ALT + S)すれば、メッシュは残りのポーズで整列されます。 自動スケール機能を使用して、他の場合でも両方のアーマチュアのスケールを調整できます。
次に、生成したリグをターゲットアーマチュアとして割り当て、[Build bones]のリストをクリックします。
それが完了したら、MixamoFbxIKプリセットをインポートします。 これは、リグの命名規則をmixamoアーマチュアに一致させます。
リターゲットを押して、指定されたフレーム範囲が正しいことを確認し、[OK]をクリックしましょう。
そしてこれが出来上がったものです。
場合によっては、コントローラーを選択し、編集が必要なチャンネルでグラフを移動することで微調整を行うことができます。
また、アニメーション化するコントローラーのキーフレームを削除することもできます。
あるいは、NLAエディターを使用して、一部のコントロールのアニメーションを無効にすることもできます。
この例では、別のアニメーションをリグにリターゲットし、現在のアニメーションを押し下げてアクションを実行することで、特定のジョイントを移動し、変更を加えた後にキーフレームを挿入しました。
リターゲットされたアニメーションは、NLAエディターに新しいキーのセットとして表示されます。 この例では、リュートと水差しをキャラクターの手にペアレント化し、指を回転させてこれらのアイテムをつかませます。
このアイコンは、アニメーションをNLAトラックのアクションストリップに押し下げます。
「NLATrack」のストリップは、リターゲットされたアニメーションのアクションストリップです。
アクションストリップの上にあるオレンジ色のストリップは、キャラクターの手を調整しているときに作成した新しいキーフレームを表しています。
(補足しておくと、オブジェクトが移動するときに手に追従するように、オブジェクトを指の骨組みの1つにペアレント化しました)
アニメーションの結果のレンダリングフレーム:
もう1つ、お勧めの使用例を紹介したいのですが、それはNLAエディターを使用して既存のアニメーションに個別のアニメーションを追加するということです。これは、自動リグプロなしでも実行できます。
というわけでこの例では、この男性キャラにスピンをしながらリュートを演奏してもらいたいと思います。 以前に開発したリュート演奏のアニメーションを使用します。
これを実現するために、Mixamoのダンスアニメーションをリターゲットします。今回は、Mixamoダミーメッシュを使用したため、スケールを手動で調整します。
アニメーションのターゲットが変更されると、既存のアニメーションが上書きされます。 NLAエディターで、新しいキーをアクションストリップに押し下げ、タブでストリップの編集モードにします。
ここから、キャラクターの上半身のすべてのコントロールを選択し、キーフレームをクリアにします。
これで、脚と足先のスピンのアニメーションのみが、その下のリュート演奏のアニメーションより優先されます。
これで今回のチュートリアルはおしまいです! この記事が少しでもお役に立てば幸いです。ハッピーレンダリング!
モーションキャプチャについて詳しく知りたい方は、次のチュートリアルのDeepmotionを使用してモーションキャプチャを作成する方法をご確認ください。 また、毎週新しいチュートリアルを公開しているYouTubeチャンネルのGarageFarm.NETAcademyを是非フォローしてください。