3Dプロジェクトには静止画やアニメーションなどあらゆるものをがあり、単純な作業ではありません。あなたがフリーランスの3Dジェネラリストだったとしたら、一人で多くの役割を担う必要がある場合もあるでしょう。 時にはタスクに押しつぶされそうになることもありますが、複雑な問題を解決する時のように、一度に取り組むのではなく、 1 つずつ取り組むことが解決の鍵です。 また、レンダリング時間の計算機などを使用して、プロジェクトにかかる時間とコストを事前に把握しておくことで余裕を作ることもできます。そこで、今回は3D のプロジェクトを効率的に計画して、大きなプロジェクトでも乗り切れる方法をご紹介します。
プロジェクトの概要をよく把握しておく

3Dツールを起動する前に、どんなものを期待されているか、それに伴う作業、それに必要な時間、そしてなぜあなたがこの仕事に選ばれたのかを最初に一度考えてみましょう。
具体的にどういうことかを詳しく説明するために、よくある例を見てみましょう。
プロジェクト計画の例
あなたはインテリアのレンダリングの作成を依頼されました。部屋の設計図と、クライアントが希望するビジュアライゼーションのスタイルの参考資料をもらい、2週間で3つの違うショットを作成するよう依頼されました。これらの概要から、次のように計画することができます。
提出物: 実際の縮尺通りにモデル化された、家具のある内装のシーンを 3 ショット。
締め切り: 2 週間
活かすべき自分の強み: フォトリアリズム。 私は細部まで細かくこだわって作るので、クライアントは私を選んでくれた。
ではここから、目的に合うようプロジェクトを分割し、各目標に必要なサブタスクを把握しておきます。
- 部屋の作成 - 設計図からモデルを作成し、壁に厚みとベベルを追加、寸法を確認、トポロジーを確認、そしてUV アンラップを行います。
- 部屋に家具を配置する – 最初にもらった資料で指定されたインテリアデザインのスタイルに基づいて、部屋にアセットを配置します。
- レイアウト – 部屋の光の方向、スペースのレイアウト、シーンの中のどの要素に焦点を当てるかなどを考慮して、ショットを演出します。
- ライティング - ライトを追加してテクスチャを際立たせ、部屋の光源を人工と自然の光両方でシュミレーションし、 露出などをチェックします。
- テクスチャとシェーディング – 参考資料のスタイルを再現するための適切なテクスチャを見つけ、部屋の各マテリアルタイプの IOR 値を考慮し、必要に応じてディスプレイスメント (レンガ、岩など) を作成し、改良 (表面の不完全さを追加するなど)します。
- レンダリング – 設定を微調整して、可能な限り品質を落とすことなくレンダリング時間を最小限に抑えます
- レンダリング – 設定を微調整して、可能な限り品質を落とすことなくレンダリング時間を最小限に抑えます
- 最終レンダリング – 最終のレンダリングを行い、完成まで待ちます
- ポスト – カラーグレーディング
この時点で、各タスクにどれくらいの時間がかかるかを明確に把握し、それに応じて作業時間を計画する必要があります。 一部のタスクは反復作業で、一部のタスクは他のタスクよりも複雑でより多くの時間を必要とする場合があります。 リストをもう一度見てみましょう。
- 部屋の作成 – 6時間
- 部屋を整える – アセットごとに平均 2 時間、参考文献の検索に 2 時間、合計 10 のアセットが必要 = 22 時間
- レイアウト - 3時間
- ライティング – 調整を含めて 5 時間
- テクスチャとシェーディング – オブジェクトあたり平均 2 時間
- レンダリング – テストと微調整を含めて 8 時間
- 方針の変更 – 念のため11 時間後
- 最終レンダリング – レンダリングを開始し、ショットごとに 2.5 時間
- その後のカラーグレーディング – 3時間
これですべての計画ができたので、後はクライアントに本当に感動してもらえるものを提供できるかを考えながら遂行していくだけです。このプランで作業すれば、現実世界に既にあるかのうようなレンダリングを作成でき、あなたを輝かせてくれるでしょう。マテリアルとテクスチャを完成させ、シーンをライトアップしてディテールを際立たせるなどに、より多くの時間を使うことができます。
最後にもう一度リストを確認して、スピードアップできる場所を探し、リアルなレンダリングを実現するために時間を使えるか見てみましょう。
部屋の作成と家具の配置
あなたのモデリングスキルが優れていても、部屋のすべての家具のジオメトリを下にしてから、テクスチャとシェーディングを展開するのは面倒であり、多くの時間を浪費するので、後回しにすることもできます。実用的な解決策は、ニーズに合った3Dアセットのプロバイダーを見つけ、マテリアル作成を自動化して、テクスチャをシェーダーに接続するのに時間を費やさないようにすることです。
アセットサービスを使用すると、プロによって作成されたきれいなメッシュの、適切な UV マップとテクスチャのモデルを取得することができます。また、クライアントのためにさまざまな作品を試すこともできます。アセットを購入する必要がありますが、将来別のプロジェクトでもモデルを使用できるので、良い投資となるでしょう。
設計図から部屋を作るのに6時間かかり、家具のアセット作成に20時間かかると予想していましたが、アセットのおかげで20時間を短縮できたとします。なので20時間を余分に制作に使うことができるのです。

レイアウト
何が良いレイアウトを決めるかを常に定義するのは難しいですが、インテリアの写真やデザインからアイデアを得ることで、当て推量で作業したり反復作業を減らすことが可能です。人間をシーンに追加して、歩行スペースなどから部屋の大きさを把握することで、レイアウトに役立ちます。また、 パントンのガイドを使用すれば、家具の色がどの程度うまく調和するかを確認しながら家具を配置できるため、作業をスピードアップできます。
ライティング、テクスチャリング、シェーディング

ここで、アセットサービスを使用して節約した時間を有効活用できます。自然の光源と構築された光源が空間とどのように相互作用するかを確立し、露出とホワイト バランスを確認したら、テクスチャをリアルに見せる作業に集中できます。最初にどのアセットが焦点になり、カメラに近いかを特定することで、レンダリングにリアリズムを追加します。 次に、これらのモデルのどの領域を強調するのがよいかを確認します。 光源が卓上を直接照らしている場合は、ほこりなどのディティールのマップを加えて、部屋の無菌感を軽減できます。 あなたのショットの 1 つで、カメラの前にコーヒーカップがあるとします。マグカップの縁にあるわずかな指紋や口紅の染みを加えることで、シーンに生き生きとした特徴を与えことができるでしょう。
より多くの時間ができたので、追加のマップを作成したり、シェーダー値調整したり、好きなだけディティールにこだわることができます。特に 3D アーティストにとっては、バックライトを使用して面白い形状の輪郭を描くことも問題ではありません。
最初のレンダリングと方向転換
シーンの調整に余った20時間を使わなかったのであれば、このステージがもう一つのブラッシュアップになります。 低いサンプルとデノイザーで裏技的にレンダリングプレビューを行うことができ、場合によっては、リアルタイムレンダリングを利用することも可能かもしれませんが、事前に計画しておくことで、最初のレンダリングで工程を飛ばさなくてよくなります。多くのレンダーファームは、新規ユーザーにかなりのレンダークレジットを提供しています。 レンダリング設定ですべてのショットを同時にレンダリングできるように設定でき、最終のレンダリングにかかるコストを無料で見積もることもできます。多くの方向転換が予想される場合は、フレームの出力サイズを最終サイズの数分の1に縮小し、レンダリング時間を使用して最終コストを計算することをお勧めします。
合成のノウハウは、色やムードのバリエーションを作成したり、ショット内の要素を (理にかなった範囲内で) 組み合わせたりする際にとても役立ってくれます。 クリプトマット、レンダー レイヤー、レンダー パス、シャドウ キャッチャーは非常に重要な合成ツールであり、マイナーな変更ごとにシーン全体を再レンダリングする必要がなくなります。
最終レンダリングとポスト

ここからが終盤戦です。ただし気を抜いてはいけません。レンダリング ジョブを開始する前に、いくつか最後に考慮する必要があります。 最初のレンダリングの結果から、ファイルがサーバーに正しくアップロードされたかどうか、および不良フレームがあったかどうかを確認できます。 問題が発生した場合は、レンダーファームのサポートチームに連絡して、彼らに細心の注意を払ってジョブを監視してもらい、問題を修正するための正しい方法を教えてもらったり、問題があった場合は問題を修正することが重要です。問題は何らかの形でインフラストラクチャによって引き起こされることがあります。 サポートチームとコンタクトをとりながら、問題を回避するために自分のできることを行ってください。
経験からして、アセットを異なるディレクトリに分散させないことをお勧めします。たとえば、アセットが異なるネットワークドライブにある場合は特にそうです。 一部のレンダーファームでは、とても凝ったシーン準備のプラグインが提供していますが、心配するよりも常に安全を確保することをお勧めします。 すべてのショットが承認されるのを待つのではなく、クライアントが許可したらすぐに特定のショットのレンダリングを開始することもお勧めします。 こうすることで、一部のショットは他のショットよりも早く終了し、最終的なカラーグレーディングとポスト調整に取り掛かることができます。
というわけで、これが建築ビジュアライゼーションのプロジェクトに取り組む際の計画の例です。 重要なポイントは次のとおりです。
1. パイプラインに従ってタスクを分類する
2. 各タスクにかかる時間を見積もる
3. 最終結果の品質を落とすことなく、各タスクを短縮する方法を見つける
4. クライアントが介入することを予期する
5. サードパーティのサービスとツールを利用する
6. 自分が得意とすることを活かすために、自分のためにより多くの時間を作る
この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。ハッピークリエイション!
参考文献:
時間を節約し、余計な問題を引き起こさないアセットを選択する
(https://3dbee.it/what-to-look-for-in-a-3d-asset/)
ビジュアルストーリーテリングを通じて、レンダリングに価値を与える方法について
(https://3dbee.it/how-to-add-story-telling-to-your-archviz-renders/)
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