毎日プロジェクトに取り組んでいると、簡単であっても効率的ではない作業に行きあたることがあります。プラグインは、作業の質を落とすことなく、ワークフローを改善し迅速化してくれます。特に 建築ビジュアライゼーションのような作業ペースの速い業界では、基本的にアーティストは機敏で臨機応変に対応できる必要があります。 この記事では、自動化、ショートカット、およびツールを使用して、建築デザインのワークフローに役立つ12の最高の3ds Maxプラグインを紹介します。
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では、そもそもなぜプラグインを使用するのでしょうか。 一部のアーティストは、カスタマイズのプラグインよりもMaxのコア機能を強調してくれる定番の3ds Maxワークフローに傾倒しています。 ただし、業界が発展するにつれて、スタジオとプラグインを開発する側も発展していくので、テストも十分に行われ、ユーザーフレンドリーで、安定した 3ds Max プラグインが多数現れるようになりました。 プラグインはMaxの機能のセットを、独自の特殊な機能セットと統合しプロセスを拡張および簡素化してくれます。 現在のほとんどのプラグインは、プロジェクトで使用するために学習や調整に時間を費やすことなく、既存のワークフローにシームレスに統合するように設計されています。
これらの利点を念頭に置いて、3ds Max ワークフローに追加できるプラグインを以下に示します。 これらのプラグインはすべて 3ds max レンダーファームで対応していますが、Maxwell と Bookmanager 2 のサポートを追加する作業も現在続けています。
まず、Railconeは3ds Max用のパラメトリック 3D モデリングの一式で、大規模な建築ビジュアライゼーションを作成するための高度な機能を備えています。 Railcloneは、基本オブジェクトとルールを使用して、パラメトリックアセットとシーンレイアウトを自動的に生成します。 Railcloneは徐々に建築ビジュアライゼーション業界の定番となっており、複雑なパラメトリックオブジェクトの生成にスクリプトインターフェースではなくビジュアルエディターを利用することで、アーティストにとって非常に使いやすいツールに成長しました。
Railcone は無料で利用でき、軽量ツールと、追加のツール+オプションを備えたPro ツールセットは 242 ドルです。
Railconeと同じ作成者によるものに、3ds Max 用のForest Packというものがあります。Forest Packという名前ですが森林だけではなく、植物、木、車、人など、オブジェクト用の汎用スキャッタリングツールです。 このプラグインは、パラメトリック手法を使用してオブジェクトを組織的に配置します。 クラスタ、ツリー エディタモード、エクスプレッション、およびアニメーションを通じて、より正確なシーンコントロールをサポートします。
メッシュではなくポイントクラウドを使用して散乱オブジェクトをプレビューすることで、ビューポートラグを追加せずにシーンをインタラクティブにプレビューするためのツールも備わっています。 また、プラグインには100を超える自然のアセットのアセットライブラリが組み込まれています。
魅力的でリアリスティックなレンダリングを作成しようと努力している建築ビジュアライゼーションのアーティストにとって、Animaは素晴らしいアセットです。 Animaは仮想の人物や群集をシーンに追加するためのツールで、シーンに命を吹き込むために非常にリアルな人物のアニメーションに力を入れています。このプラグインは、モーションキャプチャデータとAIを使用して、キャラクターが階段やでこぼこした地形などのシーンにも動的に対応します。
Animaには、単純なプロジェクト用の無料バージョンと、複雑なアニメーションやキャラクターを可能にする279ユーロのProライセンスがあります。Animaの機能の多くは、建築ビジュアライゼーションにはやり過ぎ感があるように思われますが、クライアントのニーズに合ったリアルで正確なプロジェクトに調整することも可能です。
3ds MaxのArnoldレンダラーを使用すれば様々なことを実現できますが、V-Rayなどの代替手段は、レンダリングエンジンのカスタマイズや制御を求めるアーティストに向いています。V-Rayはアーティスティックな調整ができるため、長い間建築ビジュアライゼーションで人気でした。Arnoldは非常に正確で使いやすいですが、V-Rayにはシーンを適切に表示するために、多くの手動で調整できるコントロールが用意されています。
V-Rayが提供する最高のツールの 1 つが、V-Ray Frame Bufferです。これにより、レンダリング後に光の強度と色をダイナミックに混ぜ合わせることができます。 これはさまざまなライティングが必要な場合に、見た目を決める工程と仕上げ作業の両方で建築ビジュアライゼーションにとって素晴らしいツールとなります。
V-Ray は、CPU/GPUレイトレースレンダリング、アダプティブライト、プロキシオブジェクト、分散レンダリング、AIノイズ除去、およびその他の多くの機能に対応しています。 新しいレンダリング エンジンを試すことは、アーティストとしてツールセットを拡張できる機会になり、V-Rayはその中でも良い選択肢です。
またChaos Groupには、煙、火、水、海、などのパーティクルシミュレーションを作成する3ds Max用の、流体力学プラグインである Phoenixがあります。 お分かりのように、Phoenix の強みはその驚異的な柔軟性です。 FumeFX などの流体力学シミュレーションには多くのオプションがありますが、Phoenix のようにすべてのタイプのシミュレーションを生成できるものはほとんどありません。
一見すると、流体シミュレーションツールは建築ビジュアライゼーションには関係ないように見えるかもしれません。 しかし、リアルでダイナミックな環境を作成することで、シーンを上のレベルに押し上げることができます。 小川のせせらぎ、暖炉、ろうそくのゆらめきなどリアルさを演出してくれます。
床はインテリアの建築レンダリングにとって常に厄介なポイントです。 手動でバリエーションを追加しようとすると、床が完璧すぎて不自然に見えたり、奇妙に見えたりすることがよくあります。 CG-SourceのFloorGeneratorプラグインは、フローリングセクションの各フロアタイルまたは厚板に固有のジオメトリを作成することで、この問題を解決します。
これは、フロアジオメトリが常に固有の傾斜、オフセット、および UVを保有することができることを意味します。 プラグインには、シェブロン、ヘリンボーン、および標準的なフローリングパターンなど、さまざまなパターンが多数あります。 FloorGenerator の無料バージョンは基本的なフロアパターンに対応しており、フル機能のProバージョンはわずか20ユーロです。
マテリアルは多くの場合、シーンの作成で最も時間のかかる部分の 1 つです。 独自のテクスチャを作成するには時間と労力がかかります。既製のマテリアルは、あまり良い品質でなかったり、普段使用するには不便なこともあります。 Sigar Studios の XS マテリアル プリセット (XSMP) は違います。 XSMPアドオンには、1270のマテリアルプリセットと、3ds Maxに直接組み込まれたマテリアルライブラリマネージャがあります。
3ds Maxプラグインは、V-Ray、Corona Renderer、および FStormRenderのプリセットもサポートしています。 そのため、多くのマテリアルライブラリとは異なり、単一のレンダリングエンジンに制限されることはありません。
エッジの面取りと角取りは、3Dモデラーにとって最も一般的な作業のひとつです。しかし、3ds Maxでよくある問題は、面取り用の組み込みツールが生成するトポロジーやアーティファクトが、理想的とは言えないことです。 Quad chamferは、正方形のジオメトリを維持しながらエッジを面取りすることで、これらの問題を解決します。単純なオブジェクトをモデリングするために有益で、UV 編集も容易になります。
上記のV-Ray とは異なり、Maxwellレンダリングは偏りのないレンダリングエンジンで、正確でフォトリアルな光を「シミュレート」しようとします。 Maxwellの強みは、ほとんどの設定がレンダラーによって処理されることです。そしてアーティストの方向性は物理的に可能なものに制限されます。 すべての人に当てはまるわけではありませんが、バイアスをかけたレンダリングエンジンよりも少ない労力で、信じられないほどリアルな建築レンダリングを生成できます。
大きなシーンの処理は、大抵の建築ビジュアライゼーションのアーティストにとって特別な作業ではありませんが、時間がかかることは確かです。 Multiscatterは、レンダリング時に複製および配列されたアセットを生成することにより、最適化の必要性を減らすように設計されています。 これにより、システム リソースを過度に消費することなく、非常に大きなシーンをレンダリングできます。
文字にすると単純ですが、このツールはローカルマシンでの作業やレンダリングが不可能な大規模なシーンに非常に役立ちます。 Mutliscatter は、多くのレンダリング最適化ツールとは異なり、V-Ray、Arnold、Mental Ray、Octane、Corona、Maxwell、および他の多くのレンダラーをサポートしています。 Multiscatter は、1 ライセンスあたり 200 ユーロで利用できます。
Laubwerk Plants はプラグインの一部であり、アセットパックの一部でもあります。 Laubwerk Player を使用すると、Laubwerk のストアから入手できる植物や樹木のアセットを繰り返し変更できます。 既製のアセットを使用するので、シンプルでスピーディーに、植物の年齢、形状、詳細レベル、季節などを調整できます。
Laubwerk が提供するコントロールのレベルは SpeedTree のようなソフトウェアに匹敵しませんが、事前に作成されたアセットと動的コントロールを組み合わせるというのはスマートなソリューションです。 特に、ゼロから始めることなく自然な要素を追加したいと思っている建築ビジュアライゼーションのアーティスト向けです。 Laubwerk Plants の価格は、購入するアセットによって異なり、Laubwerk Player のコピーがすべての購入に含まれています。
Bookmanager は、インテリアシーンを構築する際の時間を節約するために有益で、シーンに配置する本を自動的に生成するためのツールです。 プラグインは、既存のジオメトリをベースとして使用して、より自然な外観にするために様々な角度や位置で本を追加できます。 このプラグインは、フリーランサー向けに 15 ドルで入手できます。
プラグインは、3ds Maxでのワークフローを高速化および単純化してくれる優れた方法です。 上記で紹介したプラグインのいくつかが、あなたのワークフローに役立つことを願っています。高品質の建築レンダリングを作成するプロセスは、困難なこともありますが、これらのシンプルかつ強力なツールを利用することで、シーンを構築する技術よりもアート ディレクションに集中できるようになります。
もしこれらの 3ds Max プラグインのいずれかを既に使用しているなら、是非作品を私達に見せてください!
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