3ds MaxのUIをカスタマイズして建築ビジュアライゼーションを効率化させる10の方法

3ds MaxのUIをカスタマイズして建築ビジュアライゼーションを効率化させる10の方法

3ds Max での建築ビジュアライゼーションの作業をもっと効率的にしたいと思ったことはありませんか? この記事では、建築ビジュアライゼーションを効率よく制作するためのワークスペースのセットアップについて解説します。

このチュートリアルでは、建築のモデリングのために 3ds Max をカスタマイズする方法を紹介します。 ワークスペースの無駄なパネルを減らしてすっきり作業できる方法を学びましょう。 ホットキーとクイック ボタンを使うことにより、ワークフローをスピードアップできます。 その他の設定も、シーンを管理したり、建築ビジュアライゼーションの精度を向上させるのに役立ちます。では始めましょう!

システム単位スケールの設定

では、センチメートルやインチなどの実単位で測定された設計図面で建築ビジュアライゼーションを作成していきます。 したがって、これらの単位を 3ds Max でも設定する必要があります。

10 steps to customize 3ds Max UI for archviz projects

[Customize] > [Units setup] > [System Units Setup] に移動すると、システム単位のスケールが表示されます。

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3ds Maxはこの単位を使って、シーン内の内部ジオメトリと距離を計算します。 そしてこれらの単位は、他の3ds Maxのシーンや Archicad などのソフトウェアからモデルをインポートする時、再スケーリングするために使用されます。

扱うオブジェクトのスケールに合わせてこれらの単位を設定することが不可欠です。

なのでたとえば、幅10キロメートルのオブジェクトをモデリングする場合、ミリメートルの単位を設定するべきではありません。

これは、コンピューターが巨大な数字と非常に小さな数字を計算する際に問題があるためです。そのため、ビューポートでの作業やレンダリングが非常に長くなると、問題が発生する可能性があります。

System Unit Setup の単位の精度についてさらに詳しく紹介することもできますが、今回はこれ以上は紹介しません。まずは3ds Max ヘルプで詳細を確認してみてください。

建築のモデリングでは、センチメートルまたはインチを使用できます。 今回は単位をセンチメートルに設定します。

もう 1 つの注意しなければならないことは、オブジェクトを作成またはインポートした後にシステム単位を変更してはいけないということです。 シーン内のモデルと距離の精度に問題が生じる可能性があります。

もしかすると途中で、メインの建物のモデリングから細部のモデリング、または敷地内のモデリングに作業を変更するかもしれません。 その場合、おそらくメートルやミリメートルなど、別の単位で測定された図面を使用するでしょう。

その際は表示単位のスケールを変更するだけで、作業が簡単になります。

今はメートルに設定されていますが、センチメートル、インチ、その他の単位に変更できます。 これらの設定はSystem Unit Scaleに影響しないので、表示単位のスケールを自由に変更できます。

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ビューのホットキーを追加

建築図面を参考にして建物をモデリングするので、さまざまなビューを常に切り替える必要があります。 しょっちゅうビューキューブをクリックしたり、ビューポートリストからビューを選択したりするのは効率が良くないので、ホットキーを使用します。

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上記のように、さまざまなビューのホットキーがここにリストされていますが、下、背面、右側のビューがありません。なので [Customize] > [Hotkey Editor] で不足しているホットキーを追加します。 3ds Max の旧バージョンでは、[Customize] > [Customize User Interface] > [Keyboard] で設定できます。

いくつかの文字を選択する必要がありますが、私の場合ほとんどの文字が現在使用されているので、あまり使用しない他のホットキーと文字を変更する必要がありそうです。

ここで、ホットキーとアクションを検索から選択できます。 [hotkey] をクリックしてこのフィールドにホットキーを入力すると、特定のホットキーを使用している他のアクションを確認できます。

たとえば、「O」は、メインのユーザーインターフェイスのAdaptive Degradation(最適表示)にリンクされています。

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そこで、[Actions] をもう一度クリックし、不足している3 つのビューを探して、ホットキーを割り当てます。

底辺のビューのホットキーとして「O」を入力し、Adaptive Degradation Toggleはこのプロジェクトでは必要ないため削除してから、[assign] をクリックします。

右側のビューには、”セミコロン”の文字を使用します。 他に適当な文字が思い浮かばなかったのですが、左側のビューのホットキーの”L”のすぐ横なので覚えやすいと思いました。 メイン UI のアクションでは使用されないため、背面のビューには”シングルクォーテーション”を使用します。 そしてビューのホットキーは次のようになりました。

底面のビュー: o

右側のビュー: ;

背面のビュー: ‘

忘れてはいけないのは、一部のホットキーはメインのユーザーインターフェイスやさまざまなツールの両方で使用されるということです。

たとえば、背面のビューに B を使用したい場合、この文字を使用しているメインのUIアクションはないので理論的には使用できます。 しかし、文字が他のアクションに使用されているため、編集可能ポリゴンを編集すると機能しません。

下のボタンを使用して、ローカル UI とメイン UI のホットキーを切り替えることができますが、ビューを切り替えるたびに使用するのは逆に不便です。

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距離測定ツールのホットキーの追加

建築物をモデリングするので、3ds Max の測定ツールが便利かもしれません。 それにもホットキーを追加しましょう。

[Tools] > [Measure Distance] を選択します。

これを使用すると2点を選択でき、表示した単位で距離が得られます。 これはMax インターフェースの左下隅に表示されます。

そのためのホットキーとして「Shift+` (バッククォート)」を設定します。

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編集可能ポリゴンに変換するためのホットキーを追加

ではさまざまなツールを使用してモデルを作成します。私の場合編集可能なポリゴンに変換することがよくあり、頻繁に使用するので、ホットキーがなければビューポートまたはモディファイア スタックを何度もクリックしなければなりません。デフォルトのホットキーはないので、修正していきましょう。

ホットキー エディタのアクション リストにコマンド名を入力し、D 文字を割り当てます。 メインのユーザーインターフェイスのアクションでは使用されません。 そしてこれにより仕事を大幅にスピードアップできます。

ホットキーの保存

ホットキーの設定が完了したら、それらをファイルに保存して、後で同じようなプロジェクトで使用できるようにします。

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モデリングには精度が必要なので、常にスナップを使用します。 ではそれらを構成していきましょう。

スナップの設定

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Snapsのアイコンを右クリックし、ここでGrid Points にチェックを入れます。これは、グリッドにスナップしないためです。代わりに Vertex をオンにしてから、OptionsSnap to frozen objects Enable Axis Constraints をオンにします。

フリーズしたオブジェクトは参照イメージになるため、誤って動かさないようにしないといけません。

デフォルトのReference Coordinate System(参照座標系)の設定を変更

私は、移動や回転などの変換タイプを切り替えるたびに元に戻るデフォルトのReference Coordinate System(参照座標系)の設定が好きではありません。 なので、Customize/Preferences で一定したReference Coordinate Systemを設定します。これにより、たとえば、アクションを移動からスケールに変更したときに同じままになります。

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ツールバーとパネルのカスタマイズ

では私のグラフィック ユーザーインターフェイスをカスタマイズしていきます。 そこには使わないものがたくさんあるので、貴重なスペースを無駄にしています。

デフォルトの Max テンプレートから始めて、メイン ツールバー、コマンド パネル、シーン エクスプローラー以外のメイン ユーザー インターフェースのすべてをオフにします。 それでも、スナップを使用したときにコンストレイントが自動的に機能しない場合に便利な場合があるため、Axis Constraints のバーを追加します。

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また、ほとんど使用しないのでViews/ViewCubeViewCube をオフにし、Tools/Layer Explorer Layer Explorer を追加します。 その後、scene explorerでグループ化して、簡単にクリックすることができます。

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モディファイア用のクイックボタンを追加

いくつかのモディファイアを頻繁に使用するので、それらをクイック ボタンとして設定します。

[Show Buttons] をクリックし、[Configure Modifiers Sets] をクリックしてボタンを設定します。

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ここには多くのモディファイヤのセットがあります。 1 つを取得してボタンで上書きし、新しいリストとして保存します。

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自分のボタンがモディファイア リストに表示されるようになりました。 グレー表示されているものは、現在選択されているオブジェクトでは使用できないものです。

- ターボスムーズ

- スウィープ

- UVW

- 押し出し

- 面の押し出し

- ポリゴン編集

- シンメトリ

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UI レイアウトのロック

作業に熱中している時にツールバーのドッキングを解除し、気を付けながら再度ドッキングしないといけなかったことはありませんか?

誤ってエレメントのドッキングを解除しないように、[Customize] に移動して [ Lock UI Layout ] を有効にします。

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以上、これらの 8 つのステップで、時間とストレスを大幅に軽減すできると思います。私たちのYoutube チャンネルでこのチュートリアルの完全版も公開していますので、是非チェックしてみてください。

また、3dsmax ネットワーク レンダリングに関しては3dsmaxレンダーファームをご確認ください。
この記事で紹介したヒントが、あなたの作業をより迅速かつ効率的になることを祈っています。 ハッピーレンダリング!

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