大工仕事から3Dと建築ビジュアライゼーションの世界へ - Ben Eves -

大工仕事から3Dと建築ビジュアライゼーションの世界へ - Ben Eves -

今回の記事ではBen Evesさんにインタビューし、彼が携わっていたハンマーや釘、電動工具を使った現場作業から、どのようにしてグラフィックスデザインの道につながり、そして私たちのレンダーファームと協力することになったのかをご紹介したいと思います。

現場作業とグラフィックスデザインは一見、直接関係なさそうに思えますが、建築ビジュアライゼーションアーティストのBen Evesさんはこの道をたどってきました。

Ben Evesさんは、オーストラリアを拠点とする建築ビジュアライゼーション(archviz)の会社であるEvesVisualizationの創設者です。

彼は現在ではarchvizのみに従事しているように見えますが、最初からそうだったわけではありません。 彼がどのようにしてここにたどり着いたかについて聞いてみましょう。

「私は常に建築業界に携わってきました。 私の父は大工で、私が学生の頃、学校の休暇中は父を手伝っていました。 その後、シドニーでコンピューターグラフィックスをパートタイムで勉強する前の数年間は建築製図技師として訓練を受けました。そこから、私は建築事務所で最初のarchvizの仕事に就き、3年半経験を積んだのです。 その後製図技師として地元の仕事に戻り、営業時間後に自分のポートフォリオと自分のスタジオを持つために時間を費やしました。そして顧客とのつながりを安定させ、EvesVizスタジオを設立しました。 Eves Vizは、約7年間フルタイムで働いています。」


Benさんがコンピュータグラフィックスコースを受講するまでは、3Dデザイナーというよりも現場作業員でした。 しかし、何がきっかけになったのでしょうか? そこには予想外の展開がありました。彼が建築会社で働いていたとき、同僚の仕事を一目見たときでした。


「私が製図技師として勉強していたとき、BIMソフトウェアはまだ出始めた時期でした。 当時は、建築図面からは基本的な画像しか3Dで見ることができませんでした。 その後、私の最初のフルタイムの製図の仕事をしてるとき、社内プロジェクトでセミリアルなarchvizレンダリングを作成している人がいました。 この時、私はこのジャンルを真剣に知りたいと思ったのです。そして私はコンピュータグラフィックコースを受講して、できる限り学ぶことにしました。 このコースを修了するとすぐに、シドニーの大手建築家事務所で最初のArchVizの仕事に就きました。」

Ben Eves
Ben Evesさん

偶然の出会いは時に大きな変化を与えてくれます。 人生を変えるインスピレーションは、PCの前だけではないのです。

オンラインミーティングや在宅勤務など、過去12か月は世界中のすべての人にとって厳しいものでした。しかしBenさんにおいては、少なくともarchviz業界にはある程度幸運でした。 短い時間での最小限での作業を要求されたものの、不動産業界は営業を促進するために多くのarchvizを必要としました。 

パンデミック中の状況についてベンは下のように語ってくれました。


「今年は世界中の誰にとっても厳しい年でした。 しかしここオーストラリアで、私は幸運でした。 他の多くの国とは異なり、ここではそれほど大きな影響を受けていません。 個人的には、数ヶ月ほどあまり忙しくない時もありましたが、それ以降はこれまで以上に忙しくなりました。 不動産開発業者が市場で売り上げを維持するために、多くのレンダリングとアニメーションが必要になったためだと思います。」

特にコロナウイルスへの規制条件が定められているため、オンラインでの作業が不可欠になっています。 経済的に厳しい年でも3Dビジュアライゼーションの需要が高まっているため、archvizはベンを含め様々な3Dアーティストたちにとって非常に幸運なキャリア選択だったと言えます。 Benさんはまた、archvizの未来は明るいと考えています。

「業界において、BIMソフトウェアの使用の増加とともに建築の学生が勉強の一環としてarchvizを学び、それをプレゼンテーションに使用するようになりました。 これにより、建築会社は初歩段階のレンダリングをカバーできるようになりました。 小さなスタジオやフリーランサーがすぐにアウトソーシングしなくてはならないのは、超ハイエンドのマーケティングレンダリングやアニメーションの場合のみです。」


そしてもちろん、レンダーファームの出番でもあります。 Benさんの経験からもわかるように、GarageFarm.NETのようなレンダーファームを利用すれば、コストより利点のほうが大きいのです。

「現在、ほとんどのプロジェクトでGarageFarmを使用しています。レンダリングとアニメーションを作成する上で、コストがかかりスペースもとる小さなレンダーファームをオフィスに設けるより、時間と費用効果が高いからです。」

レンダーファームを使用することは、Benさんの3Dの作業工程の中でも重要です。


「特にアニメーションの場合、レンダーファームは不可欠です。 その他のサードパーティサービスは、ForestPackやCoronaレンダリングエンジンなどの3dsMaxプラグインです。 また、3Dモデルとテクスチャを取得できる優れたソース元は必須です。」


速度以外に、Benさんがレンダーファーム、特にGarageFarm.NETを頼りにする理由は他にもあります。それはサポートです。


「最初は大きなプロジェクトで提携した別のarchvizアーティストからGarageFarmについて聞きました。 オーストラリアのタイムゾーンにいるときにレンダーファームを使用することの難しさについて話し合っている時でした。 私が以前に使用した他のレンダーファームでは、常にシステムレンダリングの問題が発生したのですが、時差のせいでサポートを受けるのは数時間後になってしまいました。GarageFarmの場合は、まずシステムに問題自体発生しないのですが、もし問題が発生した場合でも誰かが常にライブチャットで対応してくれ、すぐに解決します。 これにより、ビジネスをよりスムーズに運営し、クライアントを満足させることができます。」 


クライアントの満足度を維持することがベンの目的であり、彼の3D技術を磨くことにもなります。 建築の技術と3Dソフトウェアの両方が進歩し続けているため、建築ビジュアライゼーションの将来が楽しみだとBenさんは語っています。


「業界全体が常に限界のラインを押しあげています。 制作されている作品の品質は信じられないほどです。 ソフトウェアも非常に急速に開発されており、その進歩に常についていかないと遅れをとることになります。 私は常に、革新的なものが開発されるのを見ていきたいですし、それらはアーティストたちが新しいスキルを取得し、学び続けるためのインスピレーションを与えると思っています。」


Benさんが GarageFarmでレンダリングした素晴らしい作品を見てみましょう。 これは、カリフォルニア州ビバリーヒルズの美しい建物をCGIで再現したものです。

建築:ウォーカーワークショップ


建築家:ウォーカーワークショップ
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション
ビバリーヒルズの建築ビジュアライゼーション


参考:オークパス本館



Benさんのように、24時間年中無休のサポートを備えた、高速かつ費用対効果の高いレンダリングが必要な場合は、GarageFarm.NETまでお気軽にお問い合わせください。

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