Blender Foundationが最新リリースの Blender 3.2 で大幅に改善したことにより、3D 業界での競争力がますます高まっています。 Blender コミュニティでは、すでにエキサイティングな追加と改善の内容が語られているので、今回はそのバージョン 3.2 の新機能についてご紹介したいと思います。
機能について説明する前に、私たちのBlenderレンダーファームは既に Blender 3.2.0 に対応していることをお知らせしておきます。 もしまだアカウントを持っていない方は、新規登録で 50ドル分のクレジットを取得でき、さらにBlender のネットワークレンダリングには自動的に 33% の割引が適応されます!レンダリングが定期的に必要な方は、クレジットを一定額先に購入するとボリューム ディスカウントもさらに適用されます。
それでは、Blender 3.2 の機能についていくつか説明していきます。
Blenderのライトグループ使用すると、シーン内で好きな数のライトをグループに割り当てることができます。グループは、レンダリング後に合成するためのパスとして使用できるようになります。 これにより、ライトの設定を大きく変更する場合でもコンポジットで行うことができるため、3.2 がベータ段階にあったときに、この機能を知りたいと思っていたのですでに前回記事で紹介しています。この記事には実際に試せるレンダリング済みのライトパスのファイルが付属していますので、是非ご覧ください。
この新機能は少し難解なのであまり話題にならないのですが、NLA エディターを使用して Blender で Mixamo アニメーションを作成する人にとっては、嬉しい機能です。
上は、NLA エディタでアクション ストリップを重ねたアニメーションキャラクターです。 黄色で強調されているアクション ストリップとその上のアクション ストリップには、それぞれ組み合わせてキャラクターの最終的な動きを作成する個別のキーフレームが含まれています。 以前は、他のストリップの下にあるストリップのキーフレームを編集すると、上のストリップが無効になり、スタック内のすべての結合されたアクション ストリップの最終結果を視覚的に確認できないため、調整が困難でした。
上の画像では、以前に強調されたストリップが Blender の OLD tweakモードになっています。 キャラクターのポーズがまったく違うことに注目してください。 これは、強調されたストリップ内のキーフレームのみが表示されており、上のストリップと組み合わせた結果が表示されていないためです。
Blender 3.2 では、「Start Tweaking Strip Action (Full Stack)」というオプションがあります。 このtweak設定を使用して、調整を行い、完全な最終結果を表示できるようになりました。
この画像では、同じストリップがtweakモードになっていますが、最終結果 (現在のストリップのキーフレームとその上のストリップのキーフレームの組み合わせ) の変更をプレビューしながら調整できるようになっているのがわかります。
Blender でのコンセプト作成は、過去のリリースですでに非常に便利でしたが、今回でさらに良くなっています。 スカルプトモードに新しいペイントツールセットが導入され、最適化されていないスカルプトに今までにない徹底したペイントが可能になりました。
スカルプトモードの新しいペイント ツールには、先端の硬さとサイズ、水彩感、ブレンド モードなどをコントロールするパラメータが付属しており、2D プログラムでのデジタル ペインティングと同じくらい直感的にメッシュをペイントできます。
Mask by Colorは、選択した色の範囲 (今回は目の領域のライト グレー) 内でのみマスクを作成します。 しきい値パラメータを調整すると、色範囲の範囲を制御できます。 できたマスクは、標準のスカルプトマスク操作によってさらに操作できます。
The color Fill tool(カラー塗りつぶしツール)を使用すると、マスクされていない領域をすばやく塗りつぶしたり、数回のストロークで値、コントラスト、色相、彩度などの設定を変更したりできます。
The Smear tool (にじみツール)は非常にスムーズに色を互いにブレンドできます。
Color Attributes(カラー アトリビュート)は、シェーダーのベース カラー入力に自動的に接続されます。これは、ペイントされたデータがすぐにレンダリングに表示されることを意味します。
そして一番のポイントは、スカルプトを再メッシュする場合、再メッシュメニューで対応するスイッチを有効にすることで、そのカラー データを保持できることです。
アセットブラウザは、コレクション全体をサポートできるようになり、5 倍使いやすくなりました!
これは、組み合わせたものをより簡単にシーンにドラッグ アンド ドロップできるようになったということです。 コレクションがアセットとしてマークされるとすぐに、オブジェクト内のテクスチャを含むサムネイルが自動的に生成されます。
マークされたコレクションの内容に何らかの変更が加えられると、アセットマネージャーから作成されたすべてのインスタンスが自動的に更新され、時間と労力を節約できます。
このスクリーンショットでは、選択した小道具がShelter Collectionに追加されるとすぐに、シーン内のコレクションのすべてのインスタンスにもそれらの小道具が付属していることが確認できます。
さらにこれにより、より複雑なさまざまなアセットをグループ内にネストすることがはるかに簡単になります。 前後に揺れるようにキーフレーム化された色んな木のグループや、柵の中を動き回る動物などについて考えてみてください。
控えめながら、新しいツールのカーブペンは、複雑な曲線パターンでの作業を非常に簡単にしてくれます。
柱にエンボス加工された装飾を作成する場合や、面白い形のプレッツェルを作成する場合など、カーブペンツールを使用すると、曲線を扱う作業が簡単になります。
これで機能の紹介は以上ですが、バージョン3.2 で期待できる機能はこれだけではありません。 ボリュームのモーション ブラー、シャドウ コースティクス、ビデオ シーケンサーの改善、ジオメトリ ノードとグリース ペンシルの更新など、コミュニティでも話題になっています。言うまでもありませんが、Blender 3.2 をまだダウンロードしていない場合は、是非ダウンロードしてみてください!
Blenderの進化のスピードは衰える様子を見せません。新しいリリースと同様に、次世代のアーティストやデザイナーにとっての一般的なツールになることを確信しています。