現代のデジタルクリエイティブ業界では、印象に残るビジュアル表現や、人を引き込むストーリーづくりがこれまで以上に求められています。3Dアーティストにとっては、作品のクオリティを追求しながら、制作を効率よく進めることも大切です。韓国のフリーランス3Dアーティスト、Ticcle(Jae Hoon Seong/ジェフン・ソン)は、最新の個人プロジェクト『Into Clarity』で、その両立を見事に形にしています。
カセットテープをモチーフに、Ticcleは複雑な感情や考えを抱えながら生きる人の姿を表現しています。またこの作品からは、表現への強いこだわりと同時に、GarageFarm.NETのようなサービスを積極的に活用する姿勢が伝わってきます。こうしたサービスを活用することで、個人制作でもパソコン性能の制約に縛られることなく、映像として完成度の高い作品を実現できます。
ゲーム業界から3Dでの物語作りへ
ゲーム業界でキャリアをスタートしたTiccleは、当初キャラクターモデラーとして制作に携わっていました。その後は、ビジュアルデザインの経験を活かしながら、3Dモーションデザインの分野へと活動の幅を広げていきます。2022年からはフリーランスとして、モデリング、アニメーション、VFXまで幅広いプロジェクトを手がけています。Ticcleの作風は、メタファーや象徴的な表現を取り入れながら、見る人の感情に訴えかけるビジュアルを心がけています。
「その転向によって、トレンド感がありながら自分らしさもある、ビジュアルストーリーテリングを探求できるようになりました」とTiccleは語ります。

『Into Clarity』:個人制作の作品
『Into Clarity』は、短編映像であると同時に、ポートフォリオ作品として制作されたプロジェクトです。この作品では、カセットテープが組み立てられ、ほどけ、そして最後に昇華していく過程を通して、人の人生を詩的に重ね合わせています。以下は、この作品の主な技術的詳細です:
- レンダリングフレーム数:648
- 1フレームあたりの平均レンダリング時間:2分30秒
- 使用ソフトウェア:Cinema 4D、Redshift
外部のレンダリング環境を使わなければ、Ticcle自身のPC(RTX 5090)は1週間近くほぼ使えない状態になっていたといいます。一方で、GarageFarm.NETを活用したことで、技術的な負担に悩まされることなく、効率よくクリエイティブな表現に集中できたそうです。

GarageFarm.NETで制作効率を高める
TiccleがGarageFarm.NETを知ったきっかけは、信頼できるレンダーファームサービスを急いで探していたことでした。ほかのレンダーファームを利用した経験はないものの、GarageFarm.NETは初めての個人プロジェクトで大きな助けになったといいます。
「全体的に整理されていて、とても使いやすかったです」
納期が重要な案件でも頼りになり、GarageFarmチームの対応の早さも印象に残ったようです。特に大きかったのは、時間を節約できたことです。レンダリングをクラウドに任せることで、Ticcleは作業全体の生産性を高めながら、ビジュアルづくりやストーリーの仕上げに集中できました。
今後を見据えて:自分のブランドを築く
業界に課題がある中でも、Ticcleは自分の目標をはっきり持っています。目指しているのは、自分らしいブランドを築くこと、業界で名前を広く認知してもらうこと、そして意味のある楽しい作品をつくることです。また、これからの3D業界を考えるうえで、AIを取り入れた制作フローとストーリーテリングは重要な要素だと見ています。中でもKling AIのようなAIツールや、今後の広がりが期待されるTouchDesignerに注目しています。

GarageFarm.NETが支えるクリエイティブ
Ticcleは、自身の表現力と効率的なレンダリング環境を組み合わせることで、個人制作でもスタジオの作品に引けを取らないクオリティの作品を実現しています。
Cinema 4DやRedshiftを使った制作を通して見えてくるのは、現代のデジタルアートにおいて、ストーリーテリングが作品の土台になっているということです。そしてGarageFarm.NETのような環境があることで、Ticcleは表現したい物語を妥協せず形にすることができています。
Ticcleのその他のプロジェクトをご覧になりたい方は、以下をご覧ください:
ウェブサイト:ticcle.art
ポートフォリオ: Behance – Into Clarity



