導入事例

アニメーションで価値観を伝える――TUTUが手がける最新短編『The Purplish Family』

アニメーション
短編映画
White grid pattern forming a stepped circular shape on transparent background.White grid lines forming a stepped circular shape on a transparent background.White grid pattern with evenly spaced horizontal and vertical lines forming squares over a transparent background, arranged in a curved lower edge.

今回は、TUTU Animationのカルロス・オラルテにお話を伺います。TUTU Animationは、短編作品『The Pink Cat』を制作しました。この作品は、ユニークなアニメーションを通じて子どもたちに価値観の大切さを教えるアニメーション企画『The Purplish Family』の一編です。TUTU Animationは米国カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とし、現在は6人のメンバーでさまざまなアニメーションプロジェクトに取り組んでいます。Cinema 4DやAdobe製品を用い、ストーリーテリングを重視した、見る人を引き込むコンテンツを制作しています。カルロス、これまで業界でどのような活動をされ、TUTUではどのようなプロジェクトを手がけているのか、お聞かせいただけますか?

私たちはそれぞれ、フリーランスとして異なる分野で経験を積んできました。その知識やスキルを持ち寄ってTUTU Animationを立ち上げ、現在は約2年になります。企画から完成まで、独自の世界観で物語を届けることが私たちの目標です。制作が途中まで進んだ案件を引き継ぐのではなく、社内で企画を立ち上げるか、アイデアを持ち込んでくれる方と一緒に、ゼロから作品をつくることを大切にしています。

『The Pink Cat』は、個性的なアニメーション表現や物語性のある映像づくりに適したCinema 4Dで制作・レンダリングされました。ここからは、『The Purplish Family』でTUTU Animationが使ったツールと、その理由をカルロスに聞いていきます。

私たちは、できるだけシンプルなワークフローを心がけています。技術的な準備を最小限に抑えながら、様々なことを実現できるツールがCinema 4Dです。Cinema 4Dはモーショングラフィックス向けのソフトとして知られていますが、キャラクターを扱う際にも非常にパワフルで効率的です。レンダリングにはCinema 4D標準搭載のStandard Rendererを使用し、仕上げや編集などのポストプロダクションにはAdobe製品を活用しました。

カラフルで親しみやすいビジュアルと、子どもが楽しめる物語が印象的な作品ですね。『The Purplish Family』と『The Pink Cat』は、どのような発想から生まれたのでしょうか。また、ビジュアルスタイルや物語を通じて、子どもたちにどんなことを伝えたいと考えていますか?

このプロジェクトでは、子どもたちに価値観の違いの大切さを伝えることを目指しています。短編映像では、プロジェクトの内容を紹介し、企画を提案するための映像として制作しました。
このプロジェクトで私たちが最も惹かれたのは、自分たちらしい表現で作品をつくれることでした。私たちが好む不思議なスタイルを取り入れながら、今の時代に必要だと感じる、思いやりや共感といったことを伝える機会にもなると思いました。子ども向けの作品だけをつくりたいわけではありませんが、このプロジェクトは自分たちのスタイルを表現するうえで、とても良い出発点になりました。

作品を世に出すための第一歩――『The Purplish Family』の企画提案

この短編は、配信プラットフォームなどに企画を提案する際に活用しているとのことですが、提案後、どのような形になれば成功だと思いますか?

現時点では、作品を完成させ、さまざまなプラットフォームへ企画として提案できるところまで進んだことが、大きな前進だと感じています。最終的な目標は、『The Purplish Family』や現在開発中のほかの企画を、いずれかのプラットフォームで展開することです。そして、独自の作品を継続的に生み出すスタジオとして認知されることが、私たちにとっての成功です。

短編作品はどこで視聴できますか?また、プロジェクトの最新情報はどこで確認できますか?

制作途中の投稿や各工程の進捗を含め、すべての素材は公式Instagramアカウントでご覧いただけます。https://www.instagram.com/thepurplishfamily/
Purplish Family

Cinema 4D制作にGarageFarmを取り入れた理由

プロジェクトについてお聞かせいただき、ありがとうございました。ここからは制作工程について伺います。レンダリングを、当社のCinema 4Dレンダーファームのような外部サービスに任せる必要があったのは、制作フローの中で何か課題があったからでしょうか。

最大の課題は、レンダリングにかかる時間でした。レンダーファームの助けがなければ、このプロジェクトを期限内に完成させることは不可能だったと思います。全体では約8,800フレームありましたが、アップロード時間も含めて、すべての処理は1週間強で完了しました。実際のレンダリング時間だけで見れば、それよりも短かったはずです。

当社のプラットフォームやサポートチームを利用する中で、困ったことはありましたか。

まったくありませんでした。とても満足しています。サポートチームはいつでも対応してくれました。

料金体系については、どのように感じましたか?

料金は手頃で、サービスの品質を考えても納得できる内容だと感じています。

GarageFarmのサービスは、制作においてどのような点で最も役立ちましたか?また、ほかの方にもこのレンダーファームを勧めたいと思いますか?

特に助かったのは、サービスの使いやすさと、納期に間に合わせやすくなったことです。もちろん、おすすめします。実際に、同業の仲間や友人にも、このレンダーファームを利用するメリットを伝えています。

アニメーション業界を変える新しい技術

アニメーション業界は常に進化しています。今後、業界に大きな影響を与えると感じている新しいプラグイン、レンダリングエンジン、ソフトウェアはありますか?

私たちが特に注目しているのは、Unityの技術です。Cinema 4Dを中心に制作しているため、なるべく少ない手間で、より良い表現を実現できる環境を求めています。その意味で、Cinema 4DとUnityを組み合わせる制作方法は、これから先ますます有力な選択肢になると感じています。

Cinema 4DのシーンをUnityへ取り込める新しいプラグイン「Cineware for Unity」を使うと、両ソフトの強みを活かしたアニメーション制作が可能になります。こうした流れを踏まえ、今後数年のうちに、制作の進め方を大きく変えたり、表現の幅を広げたりすると感じている技術はありますかまた、こうした技術の進化に対応していくうえで、レンダーファームにはどのようなサポートを期待しますか?

私たちは、ゲームや3Dプリンティングの領域にも、これまで以上に力を入れていきたいと考えています。GarageFarmは、作品づくりはもちろん、完成した作品を発表するまでのプロセスにおいても、欠かせない存在になると思います。

今後に向けて

TUTUは、さまざまな新しい技術やプラットフォームに取り組んでいるようですね。現在はどのようなプロジェクトを進めていますか。また、スタジオとして今後どのような展開を考えていますか。

現在は、進行中のプロジェクトを各所に提案している段階です。同時に、ほかのアーティストとも協力し、「All Panas」という小規模プロジェクトを進めています。こちらは、ソフビやコレクターズアイテム、モバイルゲームを中心とした展開を予定しています。今後は、さまざまなプラットフォーム向けにオリジナルコンテンツを制作しながら、新しい技術も積極的に取り入れていきたいと考えています。

TUTU Animationの作品や、『The Purplish Family』の進捗はどこで見られますか?

現在進めている作品も含め、さまざまな情報をInstagramで発信しています。

@tutuanimation

@thepurplishfamily

@allpanas

お話を聞かせていただき、ありがとうございました。GarageFarmは、制作のスピードアップやポストプロダクションの支援を通じて、TUTU Animationのようなスタジオやクリエイターがレンダリング工程の課題を解消できるよう、これからもサポートしていきます。

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