導入事例

回り道から見つけた、3D制作の道

アニメーション
White grid pattern forming a stepped circular shape on transparent background.White grid lines forming a stepped circular shape on a transparent background.White grid pattern with evenly spaced horizontal and vertical lines forming squares over a transparent background, arranged in a curved lower edge.

Go3DVizの創設者のジャスティン・グリーンは、ゲーム好きがきっかけで、3D画像やアニメーション制作を仕事に繋げました。Go3DVizは企業向けに、製品の魅力を伝えるリアルな3D画像やアニメーションを制作しています。

ジャスティンは、初めから3D制作を仕事にしようと考えていたわけではありません。興味のあることに取り組むうちに、今の仕事にたどり着きました。当初の目標とは違う道でしたが、今ではこの仕事を選んでよかったと感じています。きっかけは、高校時代に夢中になっていたPCゲーム「Call of Duty 2」でした。ジャスティンは、対戦用マップを自分で作るようになり、その制作を通じて3Dグラフィックスを独学で学びました。そのマップをインターネットで公開すると、数千人にダウンロードされました。この反響を受けて、3D制作を本格的に学ぼうと考えるようになりました。そして2007年にセントラルフロリダ大学へ入学し、デジタルメディア分野のビジュアルランゲージを専攻して、学士号を取得しました。

大学を卒業する頃には、ジャスティンは当初の目標だったゲーム業界に進むためのスキルを身につけていました。「Call of Duty 2」のマップを作っていた頃から、技術も大きく向上していました。ただ、大学で学ぶうちに、製品を高品質な3D画像やアニメーションで表現することにも魅力を感じるようになっていました。卒業後は、さらに経験を積むため、フリーランスとして製品PR用の3D制作を請け負い始めました。すると、少しずつ依頼が増え、継続して仕事を任せてくれるクライアントもできました。それから4年後、顧客が十分に増えたことを受け、ジャスティンは自分の直感を信じて独立することを決めました。ゲーム業界を目指すのではなく、製品PRのための3D制作に専念する道を選び、自身の会社「Go3DViz」を設立しました。主に手がけるのは、写真のようにリアルな製品の3D画像やアニメーションです。

一つのきっかけが次につながっていくように、Go3DVizは成長してきました。依頼が増えるにつれ、ジャスティン一人では対応しきれなくなり、フリーランスのアーティストに協力を依頼するようになりました。一人で始めた会社ですが、現在は世界各地の複数のアーティストと協力して仕事を進めています。

Go3DVizが制作した「Prodigy Smart Bidet」の3Dアニメーション

biobidet
Go3DVizが制作した「BioBidet」のアニメーションの一場面

ジャスティンは、コロナ禍よりも前からリモートワークを取り入れていました。リモートワークには課題もありますが、それ以上にメリットが大きいと考えています。フリーランスのアーティストとリモートでやりとりして制作することについて、ジャスティンは次のように話しています。

「リモートワークには、自分でスケジュールを組めることや、仕事と私生活を両立しやすいこと、柔軟に働けることなど、多くのメリットがあります。世界中のアーティストと一緒に仕事ができるのも、その一つです。一方で、気軽に話し合ったり、共同で作業を進めたりするのが難しくなる点はデメリットだと思います。ただ、画面収録ソフトで依頼内容や細かな修正点を伝えることで、フリーランスのアーティストともスムーズにやり取りできています。特に、米国外のアーティストとの仕事で役立っています。
また、リモートワークのおかげで、世界中の優秀な3Dアーティストと出会い、一緒に仕事ができるようになりました。アーティストは慣れた自宅で、自分の都合に合わせてスケジュールを組んで働けます。必要な仕事をきちんと仕上げてくれれば、いつ、どこで作業するかは気にしません。」

ジャスティンがすべてのレンダリングに私たちのレンダーファームを利用しているのも、サポート担当者とスムーズにやり取りできるからです。その理由について、次のように話しています。

「最初にクラウドレンダーファームを何社か調べて、サービスについて問い合わせたのは、2012年か2013年頃だったと思います。ただ、ほとんどの会社ではサポートの対応があまりよくなく、十分なやり取りができませんでした。当時はレンダリングが安定しないことも多く、私自身もまだ不慣れでした。そのため、問題が起きたときにすぐ相談できて、専門知識のあるスタッフに助けてもらえることを重視していました。GarageFarmは、その点で長年しっかり対応してくれています。」

ジャスティンがGarageFarmを選んだ一番の理由は、サポート担当者とスムーズにやり取りできることでしたが、レンダリングの速さと料金も決め手になりました。

「GarageFarmのおかげで、クライアントにより質の高いサービスを、効率よく提供できるようになりました。手元のマシンでレンダリングするよりもはるかに短い時間で仕上げられるので、費用をかけるだけの価値は十分にあります。」
Kairo Watch
Kairos Watch — Go3DVizによるレンダリング

実際の作品を見れば、その実力がよくわかります。ここからは、ジャスティンがGarageFarmを使って制作した作品をご紹介しましょう。初期の作品のひとつであるこのプロジェクトは、ジャスティンにとって特に思い入れのあるものです。というのも、一般的な製品ビジュアライゼーションとは異なり、まだ実物が存在しないスマートウォッチの構想を形にする仕事だったからです。開発チームは、このスマートウォッチの製品化に向けて、クラウドファンディングで資金を募っていました。ジャスティンが制作した3Dレンダリングとアニメーションが資金調達を後押しし、目標額の5万ドルに対して、約150万ドルもの資金が集まりました。こちらの動画をご覧ください:

Kairos SmartWatch — Go3DViz制作のアニメーション

3Dアーティストのジャスティンは、もちろん3D技術に関する話にも熱が入ります。今後の技術の進化について尋ねたところ、特に楽しみにしているのは、GPUレンダリングやV-Rayの技術革新、そして3Dソフトの使いやすさの向上に、特に期待を寄せていると話してくれました。

「興味を引かれる新しいソフトが次々と登場していますが、なかでも特に注目しているのがGPUレンダリング、とりわけUnreal Engineを使ったリアルタイムレンダリングです。自動車分野での活用事例は見たことがありますが、私もUnreal Engineを使って、写真のようにリアルな製品のリアルタイムレンダリングに挑戦してみたいと思っています。
V-Rayやフレームバッファの進化にも注目しています。フレームバッファ内で使える画像調整機能が充実してきているので、基本的な仕上げ作業なら、ほかのソフトを使わずに済むようになるかもしれません。
もうひとつ感じるのは、ツールが年々賢くなり、直感的に使えるようになっていることです。難しい専門用語や複雑な設定を意識せずに使えるようになれば、3DアーティストはGIやノイズのサンプル数といった細かな設定に頭を悩ませず、デザインに集中できるようになると思います。」
Yonex VCORE 100
Yonex VCORE 100 — Go3DViz制作のアニメーションより

ジャスティン・グリーンとGo3DVizは、今後の展望について語ってくれました。まずは、チームのアーティストを増やし、製品ビジュアライゼーション以外にもサービスの幅を広げたいと言います。在宅勤務の体制はそのままに、建築や医療分野のビジュアライゼーションへの進出も検討しているそうです。

「今後も取引先を増やし、スタッフも充実させていきたいと考えています。会社の規模が大きくなっても、リモートワークを中心とした運営は続ける予定です。当面は引き続き製品ビジュアライゼーションを主軸にしていきますが、建築や医療分野にも事業を広げるかもしれません。CGだけでなく、実写の写真撮影をサービスに加えることも考えています。また、技術の進歩に合わせて、マーケティングに活用できるVR・ARコンテンツの可能性も探っていきたいですね。」

VRやARにも関心があるというジャスティン。この分野に取り組むうちに、巡り巡って、もともと目指していたゲーム開発にたどり着くこともあるかもしれません。先のことはわかりませんが、人生には思いがけない展開があるものですね。

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