スタジオ:Skyhouse Studios
専門分野:アニメーション | VFX | TVC
国:オーストラリア
Skyhouse Studiosは、クラウドを活用して世界トップクラスのVFXを制作するスタジオです。少人数での体制を基本に、案件の規模や内容に合わせてチームを柔軟に編成しており、オーストラリア国内はもちろん、世界中のアーティストと協力して制作に取り組んでいます。
ロバート・グルベフスキー
Skyhouse Studiosの創設者、ロバート・グルベフスキーは、VFXアーティスト兼スーパーバイザーとして、長年にわたり業界の第一線で活躍してきました。キャリアをスタートさせたのは2000年代初頭。アニメーターとして、著名な映像監督マイケル・グレイシーのミュージックビデオ制作に参加しました。その後はテレビCMや子ども向け番組、さらには長編映画へと活躍の場を広げていきます。英国で経験を積んだ後、2013年にオーストラリアへ帰国。変わり続ける市場のニーズに応えようと、Skyhouse Studiosを立ち上げました。しかし、そのスタジオの体制は、従来の小規模スタジオとは一線を画すものでした。
完全オンラインの制作体制を整えるまでには、いろいろと苦労もありました。ただ、そのおかげで拠点に縛られることなく、世界中の優れたクリエイターと仕事ができるようになりました。案件に合わせて最適なメンバーを集められるのは、大きな強みです。そうした体制上、クラウド型レンダーファームの導入も、ごく自然な流れでした。私たちの制作スタイルにぴったり合っているので、今も使い続けています。
ここからは、ロバートさんへのインタビューを通じて、ご自身のことや、クラウドを活用したスタジオ運営、クラウドレンダリングについて伺います。
お名前と、お住まいの場所を教えてください。
ロバート・グルベフスキーです。オーストラリアのシドニーを拠点に活動しています。
どちらで、どのようなお仕事をされていますか?
自身が運営するVFXスタジオ「Skyhouse Studios」で、3Dジェネラリスト兼CGスーパーバイザーとして働いています。また、フリーランスとして、オーストラリア国内や海外のスタジオの制作に参加することもあります。

仕事以外の時間は、どのように過ごしていますか?
家族と過ごすのが大好きなので、休みの日はほとんど家族と一緒ですね!
特に関心のある技術分野はありますか?
仕事柄、クラウド関連の技術にはとても興味があります。新しいWebツールを調べることにも、かなり時間をかけていますね。この分野は進歩が本当に速くて、次から次へと新しいツールが登場するんです。ありがたいことに、新しいプラットフォームをいち早く試す機会にもよく恵まれています。
クラウド中心のスタジオ運営には、どのようなツールやサービスを使っていますか?
3D制作にはMayaを使っています。プロジェクト管理にはftrackを使ってきましたが、案件ごとのタスク管理に役立っています。ただ、新しいツールも次々と登場するので、ほかによいものがないか、常にチェックしています。
CGの世界に入ったきっかけと、その時期を教えてください。
子どもの頃からミニチュアが大好きで、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』に登場する帝国軍のウォーカーを見て、ストップモーション・アニメーションに興味を持ちました。ところが、将来の仕事として考える年頃には、ストップモーションに代わって3DCGが使われるようになっていたんです。それならと、2000年にシドニーのEnmore Design Centreで3DアニメーションとVFXを学び始め、卒業後まもなく最初の仕事に就きました。
この業界で最初に手がけたのは、どのようなお仕事でしたか?
初期に参加した仕事のひとつが、マイケル・グレイシー監督とのプロジェクトでした。後にT-Mobileやオプラ・ウィンフリーのフラッシュモブCMを手がけた監督です。
当時は、どのような作品で、具体的に何を担当していたのですか?
マイケル監督の素晴らしいチームに加わり、短編アニメーション『Babyfoot』の制作に参加しました。最初はジュニアアニメーターとして、いくつかのカットを担当していたんです。すると、私の仕事を気に入ってくれて、作品全体の約6割のアニメーションを作り直してほしいと任されました。そして、グラハム・バインディングとともにリードアニメーターを務めることになりました。ただ、監督と初めて仕事をしたのは、その映画に参加する少し前です。ミュージックビデオの制作で、人形の頭部をCGに置き換える作業を担当していました。
キャリアを築くうえで大きかったのは、学校での勉強ですか? それとも、独学や試行錯誤でしょうか?
どちらかといえば、独学や試行錯誤ですね。3D業界は1990年代から成長と進化を続けていて、私が学び始めた頃と比べても大きく変わりました。学校で身につけたアニメーションの技術は、最初の仕事に就くうえで役立ちました。ただ、その後のキャリアを支えてきたのは、オンラインのチュートリアルや現場での経験、そしてほかのアーティストから学んだことです。
これまでのキャリアで、特に印象に残っている作品はありますか?
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ですね。シリーズ最終作に参加できたことは、間違いなくキャリアのハイライトです。幸運にも、重要なカットをひとつ丸ごと任せてもらい、モデリングからテクスチャ制作、アニメーション、ライティングまで、すべてを担当しました。本当に楽しかったですね。
ロンドンでフリーランスとして働いていた頃に担当したカットです。金のスニッチが開き、中から「蘇りの石」が現れるシーンでした。

スタジオを設立したのはいつですか? また、どのような分野を得意としていますか?
クラウドの力を生かして世界に通用するVFXを届けたいと考え、2013年にSkyhouse Studiosを立ち上げました。完全オンラインの制作体制を整えるまでには苦労もありましたが、そのぶん、場所に縛られずに世界中の優れたクリエイターと仕事ができます。案件ごとに最適なメンバーを集められるのは、私たちの大きな強みですね。主にテレビCMやWeb向けコンテンツの制作を手がけています。

スタジオで手がけた中で、特に気に入っている作品や、制作が楽しかったもの、やりがいを感じた仕事はありますか?
どの仕事にもやりがいがありましたが、特に印象に残っているのは、GerniのCMとYouTubeの周年記念プロジェクトですね。GerniのCMでは、アシダカグモをCGで制作したのですが、本物そっくりに仕上がったんです。YouTubeの周年記念プロジェクトは、世界中の大勢の人たちと力を合わせて制作できたことが、とても印象に残っています。
ここまでの道のりを振り返って、いかがですか?
事業を続けていくのは大変ですし、誰にでも向いているわけではありません。今のところまで来るには長い時間がかかりましたし、決して平坦な道のりではありませんでした。それでも続けてこられたのは、この仕事が楽しいからです。そして、自分が培ってきた知識や技術を、次の世代のアーティストたちに伝えていくことも、大きな励みになっています。
ご自身のスタジオを立ち上げたきっかけを教えてください。
大手スタジオとフリーランスの間を埋めるような制作会社があれば、需要があると思ったんです。当時のオーストラリアでは、制作予算が以前よりも少なくなる一方で、VFXの依頼先は大手か個人のフリーランスにほぼ限られていました。そこで、両者のよさを兼ね備えたスタジオを目指して、Skyhouse Studiosを立ち上げました。普段は少人数で運営し、案件の規模や必要なスキルに応じて、国内外のアーティストに参加してもらう。そんな柔軟な体制にしています。
Skyhouse Studiosの今後について、どのように考えていますか?
もちろん、これからもスタジオを成長させていきたいですし、お付き合いのあるクライアントとの関係も、さらに深めていきたいですね。それ以外は、まだわかりません。人生、先が読めない楽しみもあっていいでしょう!
Cutting EdgeやRising Sun Picturesなど、オーストラリアの大手スタジオについては、どうお考えですか?
どちらも素晴らしい作品を手がけているスタジオですね。ただ、私たちとは競合しないと考えています。両社は設備や制作体制がより充実していて、映画や大規模なテレビCMに適しているからです。
愛用しているソフトや、スタジオの制作でよく使うツールを教えてください。
先ほどお話ししたように、3D制作はMayaを中心に、さまざまなツールを組み合わせています。ただ、もっと効率よく作業できる新しい技術がないか、いつも探しているので、2か月後にはまったく違う答えになっているかもしれませんね!最近使ってよかったのはftrackです。プロジェクトの進捗やレビュー、コメントをまとめて管理できるので、とても重宝しています。GPUレンダリングが今後どう進化していくのかにも注目しています。
クラウド型レンダーファームを選んだ理由と、スタジオでの活用について教えてください。
クラウドを中心に制作を進める私たちにとって、クラウド型レンダーファームはぴったりのサービスなんです。導入するのは自然な流れでしたし、今も使い続けています。
GarageFarm.NETを知ったのはいつですか? また、使ってみていかがでしたか?
知ったのは2016年の初め頃です。使いやすく、費用も比較的抑えられると感じました。それに、24時間いつでもチャットですぐに相談できるのは、本当にありがたいですね。特に納期が迫っているときは、心強い存在です。
GarageFarm.NETを使った感想:
クラウド型のレンダリングサービスはいくつか試しましたが、私が一番重視しているのは、やはり使いやすさです。それに、GarageFarm.NETの何よりの強みは、24時間対応のテクニカルサポートだと思います。時間に余裕がないときに技術的なトラブルが起きて、すぐに解決できないほど困ることはありませんからね。
ロバートさんやスタジオについて詳しく知りたい場合は、どこを見ればよいですか?
まずは公式サイトのSkyhousestudios.comをご覧ください。Facebookでも情報を発信しているので、ぜひフォローしてください。Vimeoのチャンネルでは、作品もご覧いただけます。
- Skyhouse Studios Website – http://www.skyhousestudios.com/
- Vimeo – https://vimeo.com/skyhouse
- Facebook – https://www.facebook.com/skyhousestudios




